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迷宮世界  作者: 藤桜
第一章
6/8

「なにわ」城門前の茶番 2

お久しぶりです。

まぁ、ざっとこんなもんか。

レベル30程度の相手が、レベル692の俺に何かできるはずもなく。

ダメージはゼロ、HPバーを一ドットも減らせていない。

迷宮産の防具『アビス・ホワイト』の防御力は18400

俺自身のステータスは軒並み五桁。

レベル30のステータスなら、精々三桁に乗っているかいないか。

特化なら乗ってるかもな。それでも、差がありすぎる。

それにしても、全力どころかスキル『手加減』でダメージをゼロに減衰したとはいえ・・・死んだか?

近づいて確認してみる。


「・・・ぅ・・・・・・ぁ」


生きてるみたいだな。でも、重症っぽい。

流石に城壁にたたきつけるのはやりすぎたか?

この世界、別にHPが無くなった=死亡ではない。

HPはあくまでそのポイント分攻撃されても死なないだけ。

肉体に直接傷が入れば常に消耗するし、大きく減る。

けど、そこにステータスの耐久力を上乗せし、防具を纏えばその分減衰する。

攻撃力-防御力+耐久力=ダメージというわけだ。

この男が、生きているのもそのおかげ。


「大丈夫か!?」

「何があった!」

「でかい音が鳴ったぞ!!」


これまた団体さんで、隊長かな?

出てきたのは


「貴様!ここで何があったッ!!」

「ケンカを売られたから買って、倒した。以上」

「嘘をつくなッ!我らなにわ精鋭、近畿騎士団が貴様のような小僧に負けるはずが」


ドガンッ!

俺は、その辺に落ちていた石を適当に地面にたたきつけた。

ストレス発散もかねて

土煙が上がり、視界が悪くなるがまぁ・・・なんだ。スッキリした!


「いったい何が・・・」

「俺が石を地面に投げた。地面が爆発した。俺スッキリ。OK?」

「ば、馬鹿な・・・・・・」

「これが結果だ。受け入れろ、レベル二桁ごとき・・・・・・しかも相手の実力を見切るだけの目もねぇ。話にならねぇよおっさん」

「お前は、何をしに・・・ここに来た」

「補給と、一晩の休息」

「・・・・・・わかった。だが、領主様にお前を中に入れていいか聞かねばならん。暫し、待たれよ」


日は、まだ高いだが4時間ほどで落ちるだろう。


「・・・一時間半待つ。その時間内に返答がなければこの町への被害を考えずに、京へ飛ぶ(・・)」


焦った表情になる男。


「わかった。一時間半以内に使者をここに寄越す。すまないが待っていてくれ」

「・・・早くしてくれ」


隊長と思われる男は足早になにわ城壁内部へと向かう。

他、12名の騎士まがいは俺の周りで警戒態勢を敷いているようだ。

まったく・・・・・・鬱陶しい。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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