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迷宮世界  作者: 藤桜
第一章
5/8

「なにわ」城門前の茶番

どうも、お久しぶりです。(*´ω`*)

さて、人助けとはいえタイムロスはタイムロスだ。

きっちり時間は取り戻さないとな。

さっきまでの移動速度が自動車?ってやつの100Kmなら今は、新幹線だったかな?の200kmぐらいかな?

まぁ、早く着くならそれでいいや。

そういえば、昔って魔法なかったんだってな。

今じゃ考えられないけど。

まぁ、魔法技術自体迷宮から見つかったものなんだけどさ。

確か、ヨーロッパ方面の元イギリスのウェールズ地方に出現した迷宮だったかな?

魔法は約100年前に発見されたまだ、新しい技術だ。


「そろそろか。」


あぁ、見えてきた。なにわの城壁だ。

その壁は灰色。所々モンスターによる爪痕がある。

補修作業による影響もあって所々綺麗になってはいるが、風化し始めている場所もある。

減速しないとぶつかるな。

地面を蹴って僅かに飛び上がり、風魔法『浮き風』を発動。

右足を着地させる地点に軽い風のクッションができて、足への負荷を抑える。

砂埃は多少舞うが、まぁ許容範囲だろう。

城門の警備兵が声をかけてくる。


「外からの客とはまた珍しいな?ハンターか?」

「いや、探索者だ。」

「あ?探索者?」

「迷宮を攻略するものの総称だ。」

「へぇ、迷宮を・・・はははははは!馬鹿だな兄ちゃん!んなのできるわけねぇだろ!」


海外でも同じだが、迷宮とは攻略できないものだと思っているものが多い。

そも、100層ある階層を(ショートカットする方法があるとはいえ)モンスターと戦いながら踏破することは極端に難易度が高い。不可能ととらえることも仕方ないだろう。

だが、俺はすでに20の迷宮を攻略している。

絶対に不可能ではないのだ。


「可能だ。俺は攻略したことがあるからな」

「おいおい兄ちゃん!冗談が過ぎるぜ~、江戸大和の迷宮が攻略されたなんて聞いてないぞ?」

「つい先日まで海外にいたのでね」

「・・・・・・それこそ信じらんねぇな。ワープはべらぼうに高い金が要求される。それを払っただと?」

「迷宮を攻略すれば可能だ。それに、俺はあんたよりもはるかに強い。いや、この国の誰よりも俺は間違いなく・・・強い」

「言うじゃねぇか兄ちゃん。なら俺を倒してからその法螺話をゆ~っくり聞かせてもらおうか!」


警備兵が、剣と盾を構える。

ガラは悪いが、その動きはスムーズだ。

レベルは恐らく30後半。

相手にならないな。剣を抜く必要も魔法を使う必要もない。

そも、その程度の剣では俺の防具・・・・・・迷宮産の『アビス・ホワイト』を傷つけることさえできはしない。


「オラァ!」


警備兵の剣が俺の首筋に当たるが、逆に剣が折れる。

まったく無駄な時間を・・・・・・


「ど、どうなっていやがる・・・・・・」

「では俺の番だな」

「ま」

「待たない」


警備兵の胸部に当て身から城門に向かって投げつける。

地を揺らすかのような音とともに男は、地にたたきつけられたカエルのように城門に埋まっていた。

最後までお読みいただきありがとうございます。

(; ・`д・´)

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