助けてくださった方
主人公視点ではありません。
では、ゆっくりお読みください。
(*´ω`*)
あぁ、私はここで死ぬのですね。
紀那国に、迷宮攻略の援助金の嘆願に江戸大和から護衛を連れ進み。
商人の隊列と共に進ませてもらってなにわまで安全についたのに。
ここで終わりですか。
護衛が一人また一人と力尽きていく。
初めは三十人はいた護衛のハンターたちが今や十人しかいません。
一般の人々も便乗しているのに、これでは・・・・・・
その時です。
まるで爆弾が爆発したかのような音が遠方から聞こえた後に、白いローブのような装備と透き通った刀身を持つ剣を携えた一人のハンターと思われるものが助力に来てくださいました。
その方は、次々とモンスターを倒し私たちを助けてくださいました。
風の魔法を操り、剣とともに舞う姿はとても綺麗で。
・・・・・・そう言えば、男性なのでしょうか?女性なのでしょうか?
体形がわからないので、判別がつきません。
私の願望も込めて男性ということにいたしましょう。
今彼は、私の護衛の隊長とお話をされています。
あぁ、どのような方なのでしょうか。
わくわく致します。
え?あの、どうして彼が私の方に近づいてくるのでしょう?
逆光で顔が見えません。
フードさん。仕事をしないでください!
「あんたが、江戸大和のお姫さんか?」
「うぇ、は、ははは。はいです!」
「?どうしてそんなにどもる。」
「あ・・・申し訳ありません。」
居住まいを正して・・・て、声からしてやっぱり男性ですね。
「こほん!はい。私が極東連合が王『皐月 竜胆』が娘。『皐月 瑞樹』と申します。」
「丁寧にどうも。俺は、『雪代』だ。」
「雪代様?」
「あぁ、訳あって姓だけで勘弁してくれ。」
「あ、はい。」
「で、だ。この隊はどこに向かっている?」
「え、ええと紀那国首都の和歌ですが。」
「そうか・・・・・・方向が真逆だな。悪いな時間取らせて。じゃ!」
「え?えぇぇぇぇえええ!」
そういって彼は、空をかけて行ってしまいました。
お礼も言えていませんのに!
もうっ!
最後までお読みいただきありがとうございます。
(; ・`д・´)