無かったことには出来ない
この階段は5分は確実に開いてる
だが急ぐ必要はない
サユリは何度でも余裕で開けられると断言したのだ!
もしかしたらサユリは本当に天才なのかもしれない
まずは真理の扉の先に行く前に介護ロボを助けなければ
俺は1人で降りて、介護ロボを抱き上げ部屋に戻ってきた
「これってまだ動くの?」
見た所、壊れてる様子はない
しかし20年は経っているはず
ナノチップを操作し介護ロボをスキャンしてみた
ウェブで検索して説明を見る
「この耳の機械に触れば起動するみたいだな」
「こう?」
ミザリーが耳のボタンを押すとピコッと言う音と共にロボが起動した!?
「あかんって!停止はどこだ!」
俺は介護ロボのスカートに手を突っ込み股間付近にある停止ボタンを押した
刹那、俺の頭にめり込むユウ姉のゴッドフィンガー
「ああ、なんかすごく懐かしい気がしますユウお姉さま」
動く事は確認出来たが、起動は親父の役目だ
「良いかいミザリー、何かを触る前に触っても良いか確認しようね」
ミザリーを抱っこしながら優しく諭してあげた
あとは認識だな
見た感じ介護ロボに因果はないように見える
(恐らく神の意思)
真理の扉の先に行けばあるいは
「やっぱそうなるのか」
とりあえずリビングに戻ろう
リビングに戻り、コヨリの席に介護ロボを座らせる
9人と1台になった我が家のリビングは賑やかだ!
「セツ、認識を完全に消す事って可能なのか?」
この介護ロボは確実にこの世界に存在している
タルパと違い、他人が見ても存在を認識出来るだろう
しかし認識は物理法則すら通用しないのは検証済みだ
「認知症、アルツハイマーなど不可逆に低下する症状はある」
認識の場合、一度認識した物を無かった事には出来ない
望の父が家に帰らないのは、ここを理解しているからと予測
因果から開放された今の状況は、望の父が認識足り得る状況
つまり、私、チコ、カオリが消える可能性を秘めている
認識は1つではない
望の認識とチコの認識が、望の父の認識に勝る状況である事がその証明
ここから導き出せる答えは、認識の強奪
過去に実際に起きた事象の中で、説明出来ない事象は多く存在している
神の意思としか説明出来ない
証明する術が無いだけで、起きた事象に対して否定も出来ない真理




