神秘は必要なのだよ
「ミッションコンプリート」
そう言ってセツが親指を立てた
「リベラルアーツサテライト」
重力による赤方偏移と二次ドップラー効果など
簡単に言えば衛生までの時間×光速度を計算しただけ
うん、すごいよセツさん…
カオリの放った槍は、地球を回るトゥリヴィアルの無人衛生を消滅させた
どうやらこいつがトゥリヴィアルの全てらしい
もうクオリアは存在しないため、二度と創れないそうだ
地球上のトゥリヴィアルは全て停止してたが
クオリアは概念の外に存在していたため気付けなかったと言う
「おつかれさま、ありがとう」
セツとカオリに感謝を告げ、一件落着と言った所かな
これで世界は消滅の危機から免れたわけだが
アイリスが愛を認識した時、人類は崩壊の危機に瀕するのは変わらない
AIが美を理解し、AIが創る歌や絵画を美しいと感じた時が危険のサインだそうだ
例えば有名な肖像画とチコちゃんの写真を2つ並べて、どっちが可愛いか選ぶとしよう
常識的に考えてチコちゃんに決まってんだろ!
しかし肖像画を選ぶ人が居るのも事実
人間が思考を止めた時、真の美が理解出来なくなる
明確な美は悪にもなるってわけだね
完璧な世界より、オカルトがあった方が人類は平和でいられるのだよ
オカルトとは神秘的って意味
神は居たほうが、人間にとって都合が良いのだ
風呂に入りながら勾玉を見る
とても美しい、真っ白な勾玉
コヨリと約束したからな
この約束だけは、絶対に守ってみせる
突如、風呂の扉が開き、可愛い青ビキニ姿のチコちゃんが現れた
「チコちゃんとっても可愛いよ!」
チコちゃんは嬉しそうに笑ってくれる
でもどこか寂しそうだ
真我を宿す俺にはわかってしまう
コヨリが居なくて寂しい
そう思ってるんだろう
「チコちゃん、頭洗ってあげるね」
「ありがとうございます」
チコちゃんの可愛い頭を洗う
お湯で流しチコちゃんを抱きしめた
「ごめんね、目に泡が入っちゃったね」
ありがとうチコちゃん、愛してるよ
風呂から上がりチコちゃんと一緒にタルパの寝室に向かう
チコちゃんを腕枕して頭を撫でた
「ありがとうございます」
そう言ってチコちゃんが抱きついてくる
小さな背中を抱きしめて
「ありがとうチコちゃん、おやすみなさい」
チコちゃんの真心を感じながら眠りについた




