表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/14

望まない闘い

二人が洋館の中へ入ったその時、悲しい声が聞こえた。

<Gelecekklz makyaj...>

すると瞬く間に屋根の辺りから紫色の光線が二人に向かって走ってくる。

「・・・っ!!」

二人が目を閉じた時。

「危ないっ!!」

何処かで聞いた声が、二人の耳に届いた。

「・・・みやびちゃん・・・?」

鎌を両手で持ち、光線をはじいているその姿は、紛れようもなく蒼原みやびその人だった。

「・・・何ぼーっとしてるんですか。ほら、変身しないんですか?」

「・・・余計なお世話ですこと。」

レイラはつんと横を向くと、ギアに姿を変えた。

「凛。」「あ、うん」

<Ragazza Futuro, rifacimento...>

凛はいつの間にか覚えた呪文を唱え、ギアを装着した。


その頃、光線により空いた穴から、黒い髪の少女が降りてきた。

「・・・・っ!!」

その姿に、みやびは持っていた鎌を落としてしまった。

「・・・ほ・・・た・・る?」

そんなみやびにも容赦なく、少女は攻撃を仕掛けてくる。

この少女は、間違いなく風鳴ほたるなのだった。


「ほたる?・・・ウソですよね・・・?だってほたるはこんな人じゃ・・・」

「・・・みやび。貴女は私に何を期待してるの?」

「・・・え・・・?」

「私は敵。殺さなきゃいけない」

「でも、そんなのっ・・。」

「私にとっては貴女も敵。殺さなきゃいけないの」


中空に手を伸ばし、刀をつかみ、ほたるは空へ舞い上がった。

みやびはまだ戸惑っているが、二人のほうへ振り返るとほたるを追いかけた。

ほたるが刀を振るうと、大量のHERUDAが地面に現れた。

「・・・邪魔者はこれで排除する」

抑揚のない声で、ぽつりと呟くほたる。

レイラと凛は、地面に現れたHERUDAと戦っていた。

それから、一時間程二人は戦っていた。

交錯する刃の音の中、みやびは決めた。

(・・・私のせいでほたるは・・。だから・・)

「少しでもほたるを・・止めてみせるっ!!」


三秒程目を閉じた後、みやびは口を開いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ