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未来の奇跡、過去の軌跡

「え・・・?レイラ、これ・・・」「オホホ・・・、わたくしも、ですか」

戸惑いを隠せない凛に、レイラは笑って説明した。

「おほほ・・・。一般人には秘密、なのですが・・・まぁ前も言いましたが、わたくしは凛を信用いたしますわ。

え~、現在地球には、HERUDAという生命体がおることはしっておりますね。そのHERUDAにはこの地球にある武器は利き目が有りません。しかも、人間にHERUDAが触れると内臓が破裂してしまいます。それで対策のため、わたくしのお父様が作った、地球のHERUDAに対抗できる唯一の手段、それがこれ。フューチャリング・ギアでございますわ。ですが、このギアの問題は選ばれた者しか装着できないことですの。わたくし、凛、そしてもう一人が現在見つかっている装着可能な者たちですわ。そしてこの装着可能な者達は、古代神話でHERUDAに立ち向かい人類を守り抜くことに成功した、勇者たちの転生・・・」「言ってること、まったくわかりません!!」

凛は長々と続くレイラの説明を、ピシャリと手を挙げて遮った。

「おほほ・・・。まぁ、強いってことで納得してくださらない?行きましょう」「うん!」

レイラが扉に手をかけると、今度は簡単に開いた。

開くと同時に、フューチャリング・ギアの宝石がキラリと光った。


「・・・貴女方は」「・・・?」「蒼原みやびですわね。わたくしたちも・・・。」

扉の向こうで、乾いた声が聞こえた。どうやら彼女は蒼原みやび、というらしい。

(・・・どこかで聞いたような・・・。)

「・・・止めたほうがいい」「・・・?」

みやびはレイラや凛に構わず続けた。

「・・・こんな私と一緒に戦っていたら・・・っ。貴女方もほたるのように・・・っ」

「風鳴ほたる・・・。」凛は言った。

「ッ!?ねぇ、貴女ほたるを知ってるの!?今ほたるは何処にいるんですか・・・っ!!」

凛には、この名前に覚えがあった。

夢のなかで、自分と共に戦っていた仲間たち。

そこにいた一人が、そう。風鳴ほたるだった・・・。

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