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そういこと、勘違いしないでくれる?
「か、かぐ?」
紅野梁が、一歩前にでた。
「なんで、曜が婚約者?で、なんでアンタも?」
かぐを指差して、言う。
「そーだよ!華黒くんだけだよ!そーちゃんの未来の旦那さんは!」
「そうよ、華黒くんだけなのよ?そーちゃんの旦那さまは」
えーと、えーと、えーと?
「…じゃ、アナタは誰の婚約者?」
「えー?君だと、聞いたんだけど。父に」
というわけで、葉山パパンをつれてきて貰った。
「ごきげんよう、葉山さん?」
「沢原の薔薇さま、また一段と…」
普通のおじさまだけど、なんかコイツが今の所怪しい。
「……ええ?!あれは、そういこと、じゃ?!」
葉山パパン、勘違いしたんですね!ちょっと、
アナタのせいでややこしく!
それは、パパンの一言。
「そろそろ、そーちゃんに言わないと」
「なにをです?」
とある、パーティーで会話していたパパンたち。
「婚約者のこと」
「え?いいんです?」
「うん、そーちゃんにもそろそろね」
それよりも前に、葉山パパンはうちのパパンにうちの息子の婚約者話してたらしい。
それも、私を婚約者としてほしいと。
その時は、曖昧になったらしいが。
で、勘違いしたらしい!