表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私、妹です。  作者: 薄雀
61/64

私、降りまーす!




「さて、と。皆、私には婚約者がいるらしいんです」

「まじ?ローズに?でもま、いいのかな?え、許すのかな?」


ま、許すとかアイツだよねー!絶対に。



「そうですね、あの方が…お怒りに…」

「こ、わ…想像したくないねえ…」



なんか、さ。皆、他人事ぉ。



「あ、うぅー。たすけてぇよぉー」

「と、とりあえず、どなたが婚約者なのかはっきりさせた方が」


「そういえば、そうだった。」




どいつだぁー!私の婚約者とやらは!

───アレ、こんな展開しらないし!

姉、桜実の恋愛の裏側には、こんなイベントがあったなんて。

ていうか、私の役柄って…

あの子でしか出てこない脇ですらない妹だったはず。


どうなっているのやら。




***


「ママン!パパン!誤魔化させないからね!」

「──そうね、もう、隠せないわね」

「─ごめんよ、そーちゃん。君には婚約者がいるんだ」

「…うん、そうみたいだね」



おねぇは、私の腕を抱いて困り顔。


「ママン、パパン。…私、聞いてないよ?もう一人婚約者がいるなんて」

「「「え?」」」

私と、パパンとママンは驚く。

「え?」

おねぇも驚く。

「も、もう一人?」

え、まじで?

二人もいるわけ?婚約者が?

「…パパン、聞いてない!そーちゃんに!」

「パパン、どういうことかしら」

え?どうなってるの?


「はじめまして?じゃないか、葉山曜です」

「ん?どうして、」自己紹介?       


「葉山曜が、婚約者なんて!」

おねぇは叫んだ。そこまで、大きくはないが。

「まって、彼が婚約者?は、」意味が!

「違うよ、パパンは彼を婚約者にしたおぼえはないよ?」


葉山曜が、驚き顔で、パパンをみた。




「一言、いいですかー?」

かぐが、一歩前にでてきた。

「…かぐ?」

「ローズ、可愛いなぁ…。じゃないか、えーと、婚約者は俺なんだけど?葉山の御曹司さん?」

「…どういうこと?もー、わからない!」



ただ、今思ってること。

私、降りまーす!

まじで、この舞台から降りまーす!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ