ほんとはね、ヒロインスペック!
「おねぇ、おねぇは可愛い。だから、自分に自信を持ってほしい」
「…なにを、いってるの?そーら」
人前に立つこと、それは恐ろしいと思っているのは知ってる。でも、頑張りやさんだから、委員長とかもやって。
私のためになら、なんでもしちゃうおねぇ。
「おねぇは、ピアノの演奏がプロ並みなんだよ」
「そーら、どうしたの?」
「…だから、演奏することに怖がらなくていい。私と、一緒に演奏してくれませんか?」
「私は、海外の本場で習えといわれるほどへ、ヘタクソなのよ?プロ並みなんて…!」
だから、おねぇ。いってるでしょ?
「本場に、ヘタクソがいったら笑われるだけだよ?本場にいくことが、ピアニストにとっての夢なんだよ?」
「…そうなの?山木」
「ええ、素晴らしいことなのですよ。海外の本場に勧められることは」
「…そうなの?東雲」
「そうですよ。桜実さま、あなたの演奏はずば抜けている。素晴らしい姉妹ですよ、音楽に長けすぎている。」
ほら、安心して。
「ほら、おねぇ!可愛い顔が台無し!」
「…可愛いくない!」
「なら、おねぇにそっくりな私も可愛いくないよ?」
「…そっくり?うそよ、あなたは可愛いすぎるくらい!私に、似てなんか」
「似てる、こんどコンタクトして私と一緒に鏡の前にたとう?」
ここは、維持でもひかない!
とりあえず、おねぇはヒロインスペックもってるんだからね!
可愛いし、すべてが、可愛い!
それこそ、まじで、theheroine!
「さ、座って!深呼吸!」
****
ピアノの伴奏から入って、
すこしアイコンタクト。
ほほえみあって、私のバイオリン。
最高のコンチェルト!
「…おねぇ、輝いてるよ。すごく、綺麗」
あ、そういえば、このスチルあったな。
卑屈さを無くすため、色々ヒロインに言った後に、
変身を遂げる。
たしか、葉山曜ルート。
そして、同伴者としてパーティーに参加。
隣には、葉山曜がたってバイオリンを弾いてた。
…って、あれ?
私、葉山曜の位置奪ってね?!
奪ってるよね?
ま、いいや。もう、自暴自棄になってきた。
「そーら、ありがとう。私、私ね。羨ましかったの。そーらの可愛いさが。そーらとそっくりならって、いつも思ってた」
「おねぇ……」
「そうしたら、そーらといろんなところへ行けるのかなって。でも、関係ないよね?たとえ、私が可愛いくなくても、そーらの隣で歩いても!関係ないよね!」
……あれ、なんかちがくね?
「私がブスだから、そーらが恥ずかしいめにあうんじゃないかって、遠慮してた。でも、これからは色んな所いこうね!」
…だから、違うよ!
え、まじで?私のことしか、眼中にないかんじ?
え、まじかー!
「そーちゃん、おーちゃん!良かったわ!今度はギターね!そーちゃん!」
え、ちょまて!ママン!
私の休む暇なし?
ていうか、婚約者!どうなってるのか、ききたいんだけど?!
笑顔で、手を振らないで!パパン、ママン!
「薔薇さま、こちらです」
「─…はぁ。分かった、着替えてもいい?東雲」
「ええ、用意はできております。それと、gardenpartyの皆様も」
「え、来てるの?」