ふへぇ、疲れますね。
なんで、私、こんな格好?!
ふわふわっと、したドレスに身を包む私。
えーと、あの、ね?
「パパン!これは、なんだ!これは、あれか?あれなのね?」
なにが、あれなのか分かんないけど。
「そーだよ、そーちゃん!そーちゃん、かわいいぞ!今日も、決まってるぅ!!」
────パパン、そのテンションついていけません。
「そーちゃん、そーちゃん!可愛いわぁぁぁあ!」
う、ママン!ちょ、両親でそれはちょっとぉー!
「ふふ、ママンもパパンも決まってるよ?」
ちょっと、おバカ演じてる私は余裕そーに返す。
「おーちゃんも、くるのよね?」
「うん、後から絶対にくるよ。珍しいよね、おーちゃんがくるっていうの。」
「そーね、どうしたのかしら?」
え、おねぇが?
自らくる?なんて、ありえないよ。なにか、ある?
………いやな、予感?
***
実をいいますとー、私ご令嬢なんですよ。
はははは、ウケル!
だから、今日はこんなドレスをきてる。
いわゆる、パーティーなのさ!
「ふふふ、こんなに綺麗になって!パーティーの薔薇ちゃん?」
いつぞやか、私のあだ名は薔薇だ。夜会の薔薇とでもいわれてる。いつも、どこかしらかに薔薇を身につけているからかしらん?
「あら、今日も、桜ちゃんはこないの?」
「いえ、きますよ」
桜を身につけているおねぇは、桜と呼ばれてる。
見知った中でのあだな。
「薔薇?もしかして、君が、」
「ん、……ん?!」
なんで、君がいるのぉぉおお!
あ、彼お金持ち設定だったや!
いやぁぁぁぁあ!