楽しそうな顔しないで!!
うひゃぁぁあ!
嫌ですって!嫌!
あだ名バレタァァァア!
「………、あのー、ちょっとすんません」
恐る恐る、すこぉしずつ逃げの体勢へ。
「なぁに?」
うっわ!なんで、この人笑顔?!
しかも、裏側から見え隠れするくろぉい笑顔はなに?!
───聞きたくねぇー。
「……あ!妹ちゃん!探したのよぉ!お疲れ様ー」
なななな、なんてこと!!
あの女社長!嫌なところに登場する?!
「……しゃ、ちょう?」
「あっれー?しゃちょー?」
「──あらやだ、ごめんなさいね?お取り込み中?」
あんたのせいで余計にな!
「でも、あんたたちには、そんな余裕ないはずでしょう?ほら、さっさと行け!んで、稼いでこい!…私のためにな!」
いやいや、最後本音でてますよー。がっぽりって、顔してますよー。
「─逃げたら承知しないよ?」
─はぃ?なんでー?!
むぐぅ、全力で逃げるという選択肢をとるね!私、何が何でも!!
だから、その笑みはなんなのー?!
「……そーら、こっち!」
彼らがさった後、おねぇと合流。
「桜実ちゃん、私やらかしちゃったわ!ごめんね」
「そうですよ!そーらにはちゃんとした奴と結婚させるっていう願望があるんですから、あいつらとは関わらせるわけには!」
「あら、桜実ちゃんの夢ってソレ?」
「そうなんです!やっぱりそーらのウェディングドレスみたいですし!」
なんか、勝手に話がー。
「…まぁ、一人だけいるんですよね。そーらの結婚相手候補…気乗りしないですけど」
む?え、待て。私の相手すでに決まりかけてる?!
ま、て!楽しそうな顔で私の人生の重要な決断を勝手決めないでー!!