とんでも、従兄弟。
この従兄弟、ぶっ飛びすぎだ。
ええ、ほんと。
「ローズ、今日は一段と可愛いね?」
「…どうも、」
「…まさか、まさか、浮気してないよね?!」
ちょ、顔!近いからっ!
「なんで!浮気、するわけないって!」
なんで、浮気しなきゃあいけない。そんな関係じゃないし。
「……よかった、浮気したらソイツ殺しちゃうぞ?」
真顔こわ!!てか、犯罪者!犯罪予備軍!おまわりさーん!
「殺すなよ、捕まるって。」
「…そうだね、ローズと離れ離れはイヤだしね」
ぶっ飛びすぎだ。ほんとーに!
「こわばんは、百合さん」
百合とは、我が母。
「まぁまぁまぁ、華黒くん!いらっしゃい!」
「お邪魔しまーす」
「どうぞ、どうぞ!もう、家族だものね?ソウちゃんの旦那様だものね?」
ちょ、家族公認ってのはヤメテ!従兄弟だよね、だよね?!
「くく、ローズ。百合さんはもう結婚してる風に接してくれるね。嬉しいな」
「うげ、か、か、華黒!」
おねぇ、本音だしすぎ。
「チェリー、今日はローズ可愛いな。俺のローズは」
「むぐ!私のそーらよ?!」
「俺のだ」
「私の!」
続く続く。おねぇ、そういえば今日は、家にいるんだった。
おねぇと、今日はねようかな。
「おねぇ、今日一緒に、寝よー」
「ま!嬉しい、おねぇちゃん嬉しい!」
「ローズ!俺と!」
ぶっ飛びすぎだ。
「かぐ、私おねぇと寝る」
「う、そんな目で見られたら!──理性とぶ」
ぎゃ!変な選択した?!
「あー、理性が!!」
とんでもない、従兄弟だ。
たすけてーおねぇ!
とんでもない、従兄弟登場。
華黒くん。超美男子だが、妹ちゃんしかみえておりません。
残念な、美男子クンなのです。