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私、妹です。  作者: 薄雀
36/64

私、必死です。





どうしてくれる?!姉よぉぉぉぉお!

現在、私。マネ業しております。

え、マネージャー業務ですよー!ええ、なんででしょうね?!私が聞きたいです! 



「桜実ー!おちゃー」

「桜実ちゃん、そこの携帯とってー」

ッチ、自分で動けよ。おい、てめぇらぁ。

おねぇ、にいつもこんなことさせてるのかぁ?あ゛あん?

マネージャーは雑用係じゃないんですけどー。

「桜実、そこの服とって」

ポイと、ポイッと投げつけてやったわ。はん!

お茶、携帯、服、スパーキング!!


やば、楽しい!

「オイッ!服なげんな!」

「お茶かかった!」

「け、携帯…」



「はん!それが、嫌なら自分で動けや。も、面倒」

「……?も、面倒?いつも、動かないくせに」

しまっ、た。おねぇ、いつも動かないのね!




「きまぐれー。はいはい、動いた動いた。撮影いけー」



追い出して、溜め息を一つ。

「ま、あれだ。バレてないらしい。」

よかったー。うん、そうね。




なんで、私は姉の真似をしてるかって?

そりゃ、姉のせいです。



****



それは、突然だった。ええ、唐突に。藪から棒に。



珍しく電話してきた、姉。

「おねぇ、どうしたの?珍しいね」

「た、助けてぇ」



と、切られた。えぇ?!と、なるよね?

慌てて、おねぇの寮に。

ちょうど、日曜日だったし?ええ。駆けてったよ。




そしたら、超綺麗な御姉様が姉の側に座っていらした。

それが今回の悪の根源でもある。

実をいうと、アイドル事務所の社長さん。しゃっちょーさんなのでした。あのアイドルたちをスカウトした、人だ。見た目に騙されちゃあいけなかった。



「あら、桜実ちゃんにそっくり!」

そこまでは、許す。しかし、その後、

「桜実ちゃん風邪で、アイツ等の面倒見がいないのよねー。ね、妹ちゃん?お名前は?」

姉が寝ていることをいいことに、

「そ、薔薇です」

「そう!そーらちゃん!ね、そのそっくりさならアイツ等バカだから分からないわ。バイトしない?」

と、聞きつつも、するわね?するわよね?

と、押し付けに。ああ、私のほうが助けてって叫びたかった!おねぇ、ドウシテクレル?!




てなわけで、今現在にあたる。

うう、バレたらやばい!



てか、今考えたら。

あの社長さん。彼らのことバカ呼ばわりしてたね。

いいのか?それで。

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