第一作戦開始!
よし、開始だ!
──作戦なんて、練ってないけど。
「まずはー、ドギマギ感を分からせる?いや、まてよ。恋とはなんぞや?を語るか?」
──ダメだ!それを語れば、勘違いするに違いない!
『ふぅーん、おねぇちゃんに内緒で恋人つくったの?へぇー、おねぇちゃんに内緒で。』
と、冷たい視線がプレゼントされる!!
小学生時代に、近所の男の子に無理やり手を引っ張られた。その男の子は、私に見せたいもの。ていうか、虫を見せたくて手を引っ張られたんだけど。それを、なにを勘違いしたのか、手をつないでイチャイチャしてるように見えたらしい姉は。
『おねぇちゃん悲しい。おねぇちゃんに内緒で恋人つくってるなんて!』
と、わんわん泣き出した。え?、なんで!?とか、小学生心に思ったよ。いや、なにそれー。とか、小学生らしからぬ心で。
んなわけで、今そんな恋愛にたいして、語るなんて。
『許しません!おねぇちゃんがこの人なら、そーらを任せていいと思う人しか!』
とか、お父さん的な反対をすると思われる。
よし、違う作戦!
*****
「おねぇ、おねぇはどんなウェディングドレスきたい?」
と、関係ないやつになってしまった!え、なんで!?
「私?うーん、でも。まぁ、そーらのウェディングドレス姿が見れればいいかしら」
のーん!いやいや、君!乙女でしょ?!フツーこんなの着たいーとかあるでしょ?!私もナイケド!!
「え、私はー、みたいなー。おねぇのウェディングドレス姿!」
ニコリ。まず、結婚から進めよう!と考えた。
「ん?そう?でも、私は可愛くないし?」
やっぱり、そこは自覚してないのね!
次は、そこらへんいってみようかな?
でも、苦労するなコノ問題は。
うむ。頑張れ、私。
姉の幸せと、私の平穏の為に!