まず、おねぇ。謝って?
「ねえ、そーら!なんかね、気持ち悪いのがついて来るの。どうしよっか?」
突然だけど、姉の登場だ。
あの日、練習のあとはそそくさと帰りました。はい、家ばれないようにね!
しかーし、姉よ。なぜ、家にくる?
そしたら、アイツもくるでしょ?!考えてっ!
花崎空!後ろからチラッチラ見てるよね?
恐ろしい、うん。
なんか、イヤな予感してたんだよね。
ほぅ、メイクしててよかった。
そっくりなの、ばれてませんよーに。
「おねぇ、突然すぎ。」
「だってぇー、そーらに会いたくて、会いたくて!」
「いやいや、ね?ほら、あれだ。バレたら、なんか絡まれるじゃん?ね、おねぇ」
て、ボソボソ喋る。ほら、そーらとか私の個人情報だし?
「あっ!ほんと、だ。」
ええー、今頃思い出す?よぉーく、考えたら分かるでしょう?
てか、謝ってほしーなー。
ガン見してくるんだけどー、ちょーイヤなカンジ。
「……おねぇ、ごめん。帰った方がいいかも。後ろ…」
どんどん、近づいていく花崎空。うぉーい!くるんじゃなぁい!!
「じゃ、おねぇ」
「っま!」待って!って言いたかったんだろうけど、ドア閉めてやった。きゃは!おねぇ、ごめんよ?
でも、ね?仕方ないのさ、すぐそこにいるからね!
「人違いですー!お帰りくださーい!」
と、付け足し感満載なカンジに言った。
まぁ、一応。
工作?しておいたから、大丈夫だと思っておこう!
………ちょっと、適当すぎはしないか?私。ま、いっか。