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サイアクな展開は阻止したいなぁー
「ん」
うわっ、びっくりしたぁー。
て、だめ!起きる!起きる!
どうしょう!!
「……ん、だ、れ…?だ?」
寝起きの舌足らず感、少し萌えちゃったじゃん?!
なに、コイツ。可愛いっておもっちゃったじゃん?
「……通りすがりの休憩者です。」
ええ、まじで。これ、本当。
あなたのこと一方的にしってますが!これ本当だから!
「……!す、すまない、…し、失礼した」
なんか、初っぽい。てか、初キャラだったや。
ええ、まぁ。失礼なのは、失礼ですな。見ず知らずの人に膝枕するなんて、ねぇ?嫌でしょ?普通。たとえ、イケメンだとしてもだ。
「まぁ、あなたが寝てるのに気づかなかった私も悪いんで。」
「……気配を消しすぎたみたいだ。」
ちょ、え、それ聞き捨てならないなぁ!!
気配けしてたんかーい!
なんつー、キケンな奴だ。気配察知できないとは!
今後のために、対策を練ろう!そうしよう!
サイアクな展開は絶対にイヤだからね!