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タスケテェ…
この、状況どうしましょうか。
とりあえず、おねぇ。なぜ、こんな時に居ない?!
いつもの私センサーは?妹センサー発動しないの?!
ねぇ!おねぇ!
と、おねぇ頼みはやめよう。
絶対にこない。と、感じてる。
てか?きたら、あの変態?いや、危険なストーカー野郎がセットで来ちゃう。そんなの、ムリムリムリムリムリ!
というわけで、自分でなんとかしないと。
生憎、顔のメイクを変装メイクにしている。ええ、なんて偶然!な、わけではないが。うん。
「……」
う、そ!ちょ!なぜ、なぜ?!
タスケテェ…。おねぇ、タスケテェ。
もう、誰でもいいから!変態ヤローもきていいから!この、状況だけはぁー!
………無言で、見つめる。私の手の先。
ぎゅっと、ええ。握られてますな。ええ、イケメンと手を繋いじゃってますな。
なんで、手握るかな!?
と、ひとりで延々と考え込む末、ええ。脳内ショート中です。
脳内ショートなぅ。
あぁ、タスケテェ…。