どこか、遠くへ行きたいなー
私は、現在遠い目をしている。
いわば、現実逃避?
「…ねぇ、“そーら”?どうして、アイツ…紅野といたの?」
「おねぇ…私も知らないよ…」
問いつめられています。はい、姉…怖い。
ん?
「そーら!惚けない!」
あぁ、“そーら”ですか?これ、私。
え、ローズじゃないの?って?
まさか、外国人ではありません。生粋?これも、怪しいけど日本人ですって。
バラとかいて、薔薇。
だから、あだ名がローズになるんですよね。
「聞いてるの?!そーら!」
「…おねぇ、声大きい」
「とぼけるからでしょう?」
──いやいや、とぼけてない。
アイツが、急に現れたんだし。
「ていうか、もしや彼は例の?」
「そう。だから、そーらには、近づいてほしくない…」
その考えが、『好きな人をとられちゃう』とかだったらいーなー!願望!
「大事な妹をとられちゃう!誑かされちゃう!私、耐えらんない!」
──姉は、どこまでもシスコンだった。
「大丈夫、大丈夫。興味ないし、嫌いだよ?イケメンとか論外!」
「だめよ!だめ!結婚するならイケメンで優しくて、そーらの夢を応援してくれる人じゃなきゃ!」
なぜ、結婚話?しかも、私の。
なんか、遠くへ行けば会わないかな?
遠くへ、いきたいなー。
姉にも、会いたくない。フラグもってきそうだからね!