表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私、妹です。  作者: 薄雀
18/64

ないよー。




それは、ないよー。

うん、言うよ?私、言っちゃう!

ないよー。

ただし、心の中で。




平日の午後。いわゆる、放課後です。

バンドメンバーと、街へlet's go!バンド練習だぜぇ!



ひゃっふぅー!



あー!おいてかれた…!

『あれって、桜実先輩じゃない?』

『ローズ、いきなよ!』



くそぅ、置いていくなよ!

いいかい?君たち。

アレには、イベントフラグが立っているんだ!

近づけば、イベントに巻き込まれちゃうよ?

いいの?よくないでしょ?ねぇ?


なんて、いえないしー。ちぇっ!



「桜実ー!お前にそっくりなやつ、この前見たんだよ!」



しかも、天使顔!

私は、覚えているぞ?

私を、桜実とまちがえやがって!しかも、どや顔!



あぁ、あの時はちょっと吹き出しそうだったな。

その後も、桜実に間違える奴がいてイラってしたな。



「え?私、そっくり?……バカでしょ?こんな、ありきたりな顔いっぱいいるでしょ。」



おぅい!こっち見んな!

うわっ!目があった!


「あ、そ…」

「何か言った?桜実」

「…花崎空がいたんだった」



聞こえてますよー!私、ハイスペック妹なんで。地獄耳なんで、隣の花崎空が聞こえない言葉も聞きとれますよー。

私の名前、言おうとしたでしょ?


危ないって!こりゃ、逃げるしかないね!



「花崎空!私、用事できた!んじゃ!」



おおふ、くんなー!

「桜実ー?!」


ないよー。ほんとに、ないって!

イベント放っておいて来ちゃう?だめでしょ?!



──逃げなきゃ。



そこで、私の使命感が発動!

使命っていうか、自分のためなんだけどね。

ハイスペック運動能力最高!


あれ、最近これ、使う率高くなってない?

え、やだ。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ