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私、妹です。  作者: 薄雀
14/64

桜実?違う…ですよ?

最初、別視点です。





え、あれ?

あれれれれ?


「桜、実?……まっさかー!」



童顔、天使顔の美少年は現在アマチュア女バンドのライブ会場に気まぐれで入場中。


そんな、美少年は見覚えのある顔に、戸惑っていた。

「桜実、だよな?うーん、すっごいギター上手いし!え、どういう、こと?」

ニヤリと、口元に笑みを浮かべた。

「ねーねー、すっごいギターの子上手いね!」

「ローズだろ?可愛いし、ギター上手いし、歌も声もいいだろ?」



……へぇ、ローズ。桜実、音楽苦手って言ってなかった?


「まだ、中学生なんだぜ?それなのに、この上手さ!ハンパネーよ!」



え、中学生?え、桜実は…高校生あれ?




*****



「あー、楽しかったねー!」

「うん、うん!またやりたいね!」




ライブ終わっちゃいました…、まだまだ、やりたい!

でもでも、嫌な予感がします。

いや、うん。嫌です。




ライブ中、気づいてしまった。

え?なにがって?そりゃ、いらないフラグてきななにか?



そう、いたんだよね。姉の攻略対象者!

姉、一切攻略してないけどな!

バッチリ、目があっちゃったよぉぉぉお!


自然に離してやりましたがね!

急に離すなんて、気を引く行為なんて、やりませんって!



さ、帰ろ帰ろ!



素顔のまましか、帰れないんだよね。

だって、ギター背負ってるし?

メガネかけたら、素性モロバレですよー?

ファンに、幻滅されちゃいます。へったくそのバンドなのに、ファンがいてくれることに感謝感謝なんですから!



「ねぇ、君さー」



………しまったぁぁぁあ!コイツのこと忘れてた!



「…え、え?私?」

「そう、君」

にっこぉり。……いらねー、天使スマイル。

「な、んですかねぇ?」

「桜実でしょ?バレバレ」

「……は?」




おぉい!桜実にまちがわれた! 

そんなに、そっくりなのは自覚してるよ?でもな、違うって!


「お、うみ?…近江?」

地名に勘違いした風を装う。我ながら上手い演技だぜ!きゃっほぅ!……じゃなくて、

「は?とぼけるの?しかも、中学生と偽ってさー」



いやいや、本当に中学生ですからね!この体はね!

中身、結構いっちゃってるけど!!



「おうみ、って名前?」

「……」

え、冷たい目で見られた!ヒドい!赤の他人でも、こんな仕打ちされてたら可哀想なくらい、冷たすぎる!

良かったな、私で!

「いっておきますけど、勘違いしてますよ?……私は、桜実?じゃありません!違う…ですよ?」

    





それでも、疑うなら、確認すればいいじゃないですか!本人に!電話でもかければー?



と、いって、逃げた!

後方で、電話をしていた。姉がでる。

私がいることは、バレてはいけないの。





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