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久遠夢
【久遠夢】
暗闇に囁くは 誰の声か
深遠の奥から 世界の向こうから
私に語りかけ 夢へと誘う
幾多の世界を幾度も訪ね
多くの世界で多くの別れ
一期一会の一夜の夢に
起きた時には覚えていない 遠い幻の理想郷
再び私の意識は落ちて 泥の門を通って夢世界
そして世界を移り移り 探したけど見つからない
私は鳥になって 空を駆けまわり
私は魚になって 海を泳ぎまわり
私は羊になって 陸を走りまわる
久遠の道辿り 世界は久遠の夢の底 次第にどんどん落ちてゆく
過去と未来が廻って 遠く離れていく
見える世界は朽ちて 影を遠く伸ばす
太陽はいよいよ赤く錆びて 月は青緑に淀んでる
久遠の世界は退化して その夢が崩れていく
壊れた夢の壁から見える現実の 眼 眼 眼
鳴り響く金属音に驚いて
世界は求める久遠夢の果て
探していた世界が広がってる
私は沈んでいき 泥をかき分けて
更なる理想の世界 信じて
再び久遠夢へと 意識は落ちてゆく