ありがとうが言いたくて
本当は言いたかった言葉。
言わなきゃいけなかった言葉。
それはほんのちょっぴり恥ずかしくて、ほんのちょっぴり言いづらい。
ねぇ。
私は言えないよ。
私は弱いし、恥ずかしがり屋だから。
だから。
私は言わなかったよ。
私は弱かったし、恥ずかしがり屋だったから。
そんな私を、あなたは受け入れてくれたね。
あなたはいっぱい言ってくれたね。
あなたは強いし、恥ずかしくても伝えないとって気持ちを持ってるから。
そんなあなたが、私は羨ましかった。
反対ならきっと私は言えたのに、いつも優しくしてくれるあなたに、この気持ちを。
胸にたまった想いと一緒に。
ねぇ。
私は言わなかったよ。
あなたに聞こえる声では。
だから。
私は言えたよ。
あなたに聞こえない声で。
それは当たり前のことば。
最高の、感謝の、言葉。