『ザクロ王国の悲劇』 第二幕 『突然変異』 について
ええ。皆さんの言いたいことはわかりますとも。
『第二幕』って、ねぇ?『第一幕』どこいった?と。
『ザクロ王国の悲劇』の『第一幕』が語られるのは随分と後のことになるので(ホントのホントに結構先の話なので)今は忘れちゃってください。
ちなみに、『ザクロ王国の悲劇』は全部で十一章に分けられる予定で、この後の投稿の流れ的には、
2(イマココ)→3→5→しばらく間が空く→1→さらに間が空く→4→6→7→8→もう少し間が空く→『あるお話』→9→10→終幕 って感じですかね。
ちなみに、10はめちゃくちゃ長いです。もしかしたら、70000文字(『なろう』に投稿されたことのない方に説明させて頂きますと、『なろう』のシステムの都合上、1話あたり70000文字までしか書けないようなんです……)を超えてしまうかもしれません。
ちなみに、さっき投稿したばかりの『第二幕』、結構長い方ですけど30000文字です。
でも、多分、あれの7/3倍程度じゃ絶対に収まらない感じなので、非常に醜いですが①②③とかに分けるハメになるかもしれません……あるいは、丸々一つの章を作ってしまうとか?うーーーむ。困ったものです……
さて、そんなことは後々考えればよいとして、早速本題の
『ザクロ王国の悲劇』 第二幕 『突然変異』
についての雑談といきましょうか。別のウィンドウなんかであの話を読みながらこの話を読むとわかりやすいかもしれません。
では、行きますよ?
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↑今気づきましたけど、これのせいで結構文字数取られているのかも……←あ!この『……』も!
……話を戻します。すみませんね?
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最初の悪天候はなんとなーく不気味な雰囲気が分かって頂ければなぁーという意図で書きました。雷が鳴っているからといってファラディアが暴れているわけじゃありません。台風の日などに窓が『カタカタ』と鳴り、家が壊れるわけがないと思っているのに不安が拭えない……そんな不安な感じがあの場面に合っていると思いました。
あ!ザクロ王、早速絶句してますね!このザクロ王、なかなかにダメな奴なんですよ!
ヘクトレア達が言っているように『東方の占い師』の助言を信じ込んでいるタイプの暗君なんです。
こちらの歴史の教科書などに載っている『この手の占い師』は権力を握るために自分に都合のいいことばかりを権力者に信じ込ませるタイプの占い師ばかりですが、この『東方の占い師』はそういうタイプではなく、なんとなく言っていたことがそこそこな確率で(本当にたまたま。神話級の能力者とかではないんです。デタラメなんです)当たってしまったばかりに、『自分には占い師としての素質があるんじゃないか?』と誤解してしまった、哀れなタイプの占い師なのです。じゃなきゃ、自分に心酔している国王がいる状況下で『私に王の座を譲ればすべてがうまくいく』とか言いそうなものじゃないですか。
……そう言えば、最近趣味で受けたどっかの模試の古文でそんな感じの老僧がいましたね……
話を戻すと、そんな感じの『勘違いさん』と『意志弱弱な王』のせいで、ザクロ王国の政治は結構乱れていました。
あの話の最後の方にも書きましたけど、貴族や官僚や議員は国王が変わったことを重大ニュースとして捉えているものの、大多数の市民には『国王なんて誰でもいいや、それより税金減らせや』という政治的無関心が蔓延していました。
いやぁ、悲しいねぇ?ジャスティミシアのおじさん。あの世でどんな顔しているんでしょう?民主主義なんて、ねぇ?ははは。
おっと、性格の悪さが滲み出てしまいました。反省反省。
ちなみに←(今気づきましたけど、私、『ちなみに』が多いですね。まぁ、ご容赦を)自分に災いをもたらすかもしれない赤子を殺さずに生かした国王は、フィーアと対比関係にあります。
国王は『意志が弱く』『他人に決めてもらいたがる』フィーアは『自分の意思が絶対』
といった感じです。
あの世界の人々は結構対比関係を定義しやすいんですよね。
まぁ、その話はまた今度。
あ!そうそう!『第三王妃』の子なんですよ!フィーアって。
ザクロ王国の貴族達は繁殖能力が弱い(生態系ピラミッドの上の方に立っているからかな?それとも過去の近親相姦の産物?そこら辺は諸説あります)ので、国王に限らず何人も妻がいたり、逆に女性の当主が何人もの夫を抱えることは珍しくありません。
だから、ひとり娘のアイシアやセレスは何人かの夫を抱えることになるのかも……。
頑張れ、アレス達。
あ!
自分の子供を殺すなど『恐ろしくて』出来なかった
とかありますけど、その恐怖のうち90%が『祟りとかあったらどうしよう』で、残り10%が『子供を殺すとか道徳的にダメなのでは?』って感じです。
道徳的成分が無果汁じゃないだけファ●タよりマシですね。
リンゴジュースに限らず、果物のジュースは果汁100%に限ります!!
うんうんっ!でも、この優柔不断な判断によってフィーアが育ち、それによりライオスや周りの人々が生まれ、ウリエラ達の世代にまで続く悲劇が引き起こされるわけですから、満点以上の何物でもありませんよ!!!
もしもここでフィーアを殺していたら、ウリエラ達は生まれなかったわけで……ああ恐ろしい!!あの悲劇が見られなかったかもしれないと考えるだけでゾッとします!!!!!!
あー、ザクロ王城の構造ですね。ちょっと覚えておいた方がいいかもです。
オーラとウリエラがシャルウィーダンス(踊りませんか?)した……
……というより、ジャストダンス(いいから踊れや)かな?
まぁ、ダンスしたところが『陽の間』で、オーラが重しつけられて置かれたのが『陰の間』の中庭(だから官僚達の話が耳に入ってきたわけです)だったというわけです。
貴族達が優雅に過ごす『陽の間』から、
『太陽の沈まぬ家』の子供を
『陰の間』に重り付きで放っておくとか、
ライオス王のブラックジョークが止まらない……まぁ、その手の皮肉、私は好きですけど。
カーペット、青色なんですよね。ラピスラズリ使っているわけじゃないですよ?あの世界、化学自体は進歩しているので(我々の世界でいうところの数学的な位置付け?興味の延長線上に展開されて、たまに役立つケースもあるよね?程度の認識。こちら側みたいに日常生活が化学に支えられている!って感じではないです)銅かなんか使っているんじゃないですか?知りませんけど。
陽騎士団、陰騎士団、そして近衛騎士団。それらの団長らは兜を被らないんですよ。
ほら、アイシアとセレスを誘拐した時、アルフレッド君、髪を弄ろうとして兜に籠手が当たってたでしょう?アルフレッド君は一応近衛騎士団の団長なので、普段は兜かぶってないんです。
個人的には、ペルシアさんの思考回路がそこそこ好きです。
『お!出世か!?』→『王の間!すごい!』→『え?図書館?なんで?ってことは、この先、陰の間?』→『(陰の間を歩きながら)やばい、何かやらかしたっけ……?』
っていう思考回路。
あ!言い忘れてました!ザクロ王国の王都における処刑場は『陰の間』にあるので、オーラを死刑台に乗せる時はあまり移動しなくて良かったんですよ!で、処刑場が『陰の間』にあることは、仮にも王城勤めのペルシアなら知っていたわけで、『処刑されるかも?』と考えて不安になっているのも無理はないというか、面白いというか……おっと!今のは忘れてください!ははは。
5段目の高さ、8段目の真下……結構覚えやすいですよね。スイッチを兼ねたレンガの特徴だなんて、わかりっこないですし。(というか、わかったら隠し通路の意味がありませんし)
あ、『神輿に乗せて』という言葉は、東の島国由来の言葉です。
フィクタ君が乗るわけではありません。
こういった作品において、『日本で用いられることわざ』を使用することは少し面倒なんです。彼ら彼女らの思考を文に起こす私達は『日本でのことわざ』を知っているわけなんですけど、彼ら彼女らの思考の中では『彼ら彼女らの世界のことわざ』が用いられているわけで……まぁ、とにかく面倒なんです。
あ!でも『東の島国』はご都合主義的存在ではなく、ちゃんと後々物語に関わってきますよ!お楽しみに!
あー、そうそう!王族の命令無しに『王の間』に入っていいのは王家、公爵家、侯爵家の人々だけなんです。
あ!!!そうそう!今まで結構意図的に、『貴族』と『王家』っていう表現を使っていましたが、『王族』じゃないの?という意見がありそうなので、言葉の説明をしておきます!
今現在(まぁ、過去なんですけど、要するにセント達が学生生活を送っているような時代)には、ザクロ王国の王族はライオスと愉快な仲間達?要するにライオスとその子供達以外に正式な王族は存在しないんです。死んじゃっているので。
あ!クロノスのこと忘れてました!あの人も一応ザクロ王家の血を継いでいます………継いでいるって表現もおかしな話ですけどね、ふふふ。(意味深)
ちなみに、セント君がレスター教授の授業でフィーア王のことを聞いていたら、という架空の授業がこちら。
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「はい!今回は良くも悪くも有名な先代ザクロ王について解説するっスよ!」
(アレ?ザクロ王国の王って男だけだよね?確かウリエラがコロシアムで言ってたはず……ってことは?先代ザクロ王は、ウリエラのお父さんのお父さんだろうから……おじいちゃん?ってことは、クロノス教授か!)
「先代ザクロ王は『人類の最高傑作』と呼ばれ」
(うーん、強いのは認めるけど、『人類の最高傑作』がアレって……人類を見くびりすぎじゃない?)
『ーー随分と失礼だね?』
(だって……そうじゃない?)
『ーー僕はアンジャッシュのコントを見せられている気分だよ』
(何言ってるの?)
「また、別の資料では『大切なものが欠落した人間』とも評されているっス。個人的には、良いことばかりや悪いことばかりが書き残されている偉人よりもこういう解釈の分かれるタイプの偉人について考察した方が、現在にも活きる知恵が得られると思うっス」
(ふむふむ。確かに)
「じゃあまず、先代ザクロ王の経歴から。
先代ザクロ王は『幼い時から病気に苦しみ、ベッドからほとんど出られずに自室で育ち』、その後、病気が治ったものの王位を巡って、当時王の子孫の中では最強とされていたヘクトレア王子という王子と交戦ののち、首を切り取り惨殺したそうっス」
(えぇっ!?クロノス教授!?何やってるの!!?)
『ーー………』
「王として即位した後は、身分に囚われない実力主義の採用と愛国心を重視した教育制度を制定、独裁政治だったため、それらのプロセスにおいて素早く変化を起こすことができたとされているっス。
この部分は組織運営なんかにも活きる知識なので、後々しっかりと解説するっス。
ちょっと雑談をすると、この王様、ものすっごい色好みな王様だったらしいっス」
女子達が呆れた声を出し、男子達の眠気が吹き飛ぶ。
(まぁ、クロノス教授ならやりかねない気もする)
『ーー君は、ものすごい名誉毀損をしているよ』
「『自身の姉も含めて』国内だけでも数十人の女性と……まぁ、何かをしたそうで、その結果子供を『11人も』つくったらしいっス。また、政治交渉の為に外国に赴く際には、その国でも多くの女性と……お楽しみになったらしいっス」
(えぇぇ?クロノス教授が政治交渉?
『お前のものはワシのもの!!』
とか言い出しかねない気がするけど……)
『ーーそれに関しては否定しないよ』
(あ、そう?)
「あ!ここ注意っス!ただ無駄話したわけじゃないっスからね!?
この時、ザクロ王は相手が妊娠したかどうかを記録として残していたっス!結果的に『国外で子供は作らなかった』わけっスが、もしもこれで隠し子なんかがいた場合、内乱の火種になっていた可能性があるわけっス。そういうリスクマネジメントはしっかりと行なっていた点が、この王の評価されているポイントっス!」
(……要するに、出来ちゃった婚は大変ってこと?)
『ーーまずは相手を見つけるところから頑張ろう』
(なんでちょっと上から目線?経験者?)
「結果的に、この独裁王の統治下で貴族の人数は増え、軍事力や生産力を含む国力は跳ね上がり、周辺の小国を吸収して今のザクロ王国に至るっス!アハト川と大海に周囲を囲まれたザクロ王国……川の向こうのイチジクなんかを攻めるのは流石に後回しにしたようです、そうなると最後に残った侵攻先はアラント帝国っス。
戦争に戦争を重ね、当時の帝国の半分の領土を奪い取り、そこで和平交渉が行われて、しばらくの間平和が訪れたわけっスけど、その後に皆さんに見せた『ファルトス湾奇襲事件』が起きたっス。
まぁ、『それも失敗に終わり自暴自棄になった皇帝が』帝都に火を放ち、その結果僕が巻き込まれたっス。ホント迷惑っス」
(うわぁ)
『ーー………………………』
「じゃあ次に教科書のーーー」
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まぁ、この後誤解が解けて、わちゃわちゃするんでしょうね〜。
ちなみに、先代ザクロ王ってクロノスじゃないの?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、違います。
実はそこら辺、すごく複雑なんです。
簡単にいうと、クロノスはウリエラの祖父ではないんです。ちゃんとザクロの血が流れているんですけど、親戚関係が厄介なんです。
もはや口癖みたいになりつつありますけど、
後々解説するのでお楽しみに。
さて、ディストピア飯から人間的な食べ物が出てきた時のフィーア君の心情はどうだったのか?
……実は、あの世界の人物の中で、私が心を読めなかった(当時の精神年齢不足もありますが、今でも無理そう……)人物が2人。
テトラとフィーアです。まぁ、その2人かぁって感じですよね。
なので、彼らの心の中を()で言葉にするようなことは、まぁ無いと思うんですけど、勝手に予想すると
(アレ?昨日まで栄養バランスがしっかりとしていた食事だったのに?でも、見たところ完成度が低いし、おそらくこの人が自分で作った料理なんだろうな。困るなぁ。まぁでも、今後のためにも褒めておいた方が良いかな?いや、でも、それで味をしめられて明日以降も勝手なことをされると困るし……まぁ、僕が好きなものをそれとなく過剰に褒めて、バランスを調整すれば良いか)
とかそんな感じじゃ無いですかね?多分、もっと深いこと考えていそうな気がしますけど。
半年経ってようやくペルシアが陽騎士であると知るのって流石に遅すぎると思いません?
実は、2、3人ほど前任者がいたのですが、皆、近衛騎士だったので、勝手に近衛騎士だと思っていたみたいです。まぁ、ザクロ王国の騎士達は自分の鎧を特注するのが通例(アレスもヘルメット特注していたでしょう?ああいう感じ)なので、鎧を見ただけじゃどんな役職なのか分かりにくいのが当時の問題点でした。ちなみに、フィーアが即位した後は、すぐさま所属部署と役職が一目でわかる勲章を導入しました。
わざわざ『勲章』という呼び名にしたのはアルムクリア公爵です。
『下々の職員の顔と名前と役職をいちいち覚えていられるかっての〜。一目で役職がわかるラベルを貼り付けたいけど、特注の鎧にラベル付けられるの、アイツら嫌がるんだよなぁ……まぁ『勲章』って呼び名にすればそこまで抵抗しないだろう。
勲章授与と書いて『ラベル《レッテル》貼り』と読むのさ。ハハハ』
とかそんな感じのことを言っていました。
個性的な5人の公爵についての雑談はもう少し下の方で。
あー、剣流の話ね?リグドシアは第一剣流を使う、セントは第三剣流を使う。
要するにそんな感じです。大体わかるでしょう?
ただザクロ王国の貴族の人々は 第三剣流を使うことに強い抵抗感があるらしく、少し先取りすると、こんな感じに得意分野が分かれます。
第一剣流
オーラ、ウリエラ、セレス、ソニア、ケトラシア
第二剣流
マギカ、アイシア、アレス、ルナ、ティムジット、モルトリィ
第三剣流
セント
ええ。まぁ、なんというか、うん。妥当というか、なんというか。
セレスが第一剣流なのが少し意外かもしれませんが、彼女の場合、生み出したイバラに剣を持たせて振らせる為、必然的にデタラメな出力になるので第一剣流使いと呼ぶのがベストだと考えました。(まぁ、それに似たような『失われし剣流』があるんですけどね)
余談ですが、世界最強の天使ことパラドクス=コスモスは全ての剣流を使いこなしていますが、
1番しっくりくるのが 第三剣流とのこと。
何を隠そう、第三剣流の始祖はパラドクスなので。
弱きものなりに抗う………彼にもそのような時代があったのです。想像しにくいでしょうけど。
ちなみに、テトラはどれも使いません。
第四剣流の名前の由来は普通に『コンパス』です。
方位が分かる方ではなく、ヤンおばさんの方のコンパスです。
コンパスって、一本を軸として、もう一本がクルリと回るでしょう?
第四剣流の戦い方がそれにそっくりだったので、コンパスと呼ばれるようになったそうです。
その戦いっぷりを見た人々曰く、
『蝶のように舞い、蜂のように刺す』
とのこと。
まぁ、コンパスでクルクルと回る方は『針』付いていないので刺せないんですけどね。両方針だとしたら随分と攻撃的なコンパスもあったものですね。
第四剣流の始祖は、
其れは『武道』に在らず『舞踏』なり
と言っています。随分と小洒落ていますね。
おぉ……本も文字も知らないことがバレてしまいましたね……
彼が敬語を使う理由は『数少ないの話し相手だった近衛騎士達』が敬語を使っていたから、という身も蓋もない理由です。
話し方って結構固定されたものだと思うんですけど、彼の場合、スイッチを切り替えるように使い分けるので、そこのところも人間味がありませんよね。まぁ、次話をお楽しみに。
……いやぁ、ペルシアさん?地下牢に閉じ込められているような忌子が、誕生日おめでとう、だなんて、言われるわけないじゃ無いですか!ははは!(私は今、ものすごく笑みを深めています)
あーー、記憶力、化け物でしたからね、彼。パラドクスみがあります。
マギカの知能とケトラシアの腕力を併せ持つような人です。
まぁ、流石にどちらも彼らよりは劣りますが、総合点では圧倒的です。
お!御伽話が列挙されていますね!皆さんもここにある御伽話を読んで頂いた方がこの作品をもっと楽しめますよ!
『ガラクタの騎士』と『勇者伝説』はあちらの世界オリジナルなので後ほど。
マギカが
「はぁ、さながら『勇者一行』の一員になれ、と?」
と言った時の『勇者一行』とは『勇者伝説』に出てくる勇者のパーティを表します。
あの世界で『勇者一行』っと言ったら、「ああ『勇者伝説』のキャラクター達のことだね」と察してもらえます。結構有名なんです。あっちでは。まぁ、桃太郎ばりに内容薄いんですけどね。その割に、幼児教育のために読み聞かせるにしてはちょっとグロいのですけどね。
ペルシアが「いいえ。私の独断です」と言ったから良かったものの、ここで「フィーア王子に頼まれました」と言っていたら王子は危険ということで近いうちに死刑を言い渡されていたでしょう。
あの陽騎士団長なら平気でやります。
その場合、フィーアは正当防衛を行い、死刑執行のために牢屋を訪れた陰騎士を殺し、駆けつけた近衛騎士と陽騎士の人数を見て能力を発動し、『詠歌』を読み上げて一気に抹殺していたことでしょう。
ああ!出たぁ!三人兄弟!!
兄と姉と弟なのに、兄弟や兄妹などの文字しかないのが本当に不便……
あ!シルビアの言っていたらサンドレア傍系の大臣!また後で出てきます!
サンドレアの血を受け継いでいる人、性欲強い傾向あるんですよね。
オーラにしろ、ルナにしろ、ウリエラ達にしろ……少しはリグドシアを見習って欲しいです。怖いけど立派な人なんです、リグドシアは。
………ほんとに怖いですけど。
あ!ちなみに、別々の人物によるセリフ同士の間に空行がない場合、ほとんど間を空けずに発言し合うような、阿吽の呼吸に基づくとんとん拍子の会話だと思ってください!
リーフレイとクリステラの会話もこんな感じでしたね。
12秒という、結構長めの時間を取った割に、お互い示し合わせたわけでも無いのに全く同じタイミングで立つというこのシーンは、彼ら彼女らの考えること・速度がほとんど似たようなものであり、言葉に出さなくとも相手の考えていることが大体察せるくらいの信頼関係があることを表しています。
あ!ペルシアが死んだ!この人でなしッ!!!!
ラストレシアにしろ、ヘクトレアにしろ、ザクロ王族というのは、どうしてこうも、嵐のように現れて嵐のように被害をもたらしていくのか。
それなら、もうほとんど嵐じゃないですか。
個人的には、ラストレシアがオーラに罰を与えるシーン(とラストレシアは考えています。決してサンドレアの血を継ぐものへのやつあたりで八つ当たりではないのです……………多分)での、
オーラの犯した過ちは〜〜〜〜
ーーーラストレシアの前に立っていたことである。
の部分、ラストレシアの災害みたいな理不尽さが上手く表せたっぽくて気に入っています。
どれくらい気に入っているかというと、
『常人ならば〜〜〜と考えるだろう』
的なやつからの
『ーーーだが、少年はリーフレイだった』
の流れと同じくらい好きです。
少年がリーフレイだった瞬間、意味がひっくり返るのがリーフレイクオリティ。
ヘクトレアはペルシアの首を切った後、ヘクトレアはペルシアの魔臓と心臓を破壊して、脳が酸素と血液の不足で壊れていく様をニコニコと眺めています。
戦地で何人も殺してきた彼は、人が最も苦しむ死に方は『それ』だと考えているためです。
実際にはものの10秒程度。しかしその間に残り少ない血と酸素で走馬灯の上映を開始する。だがしかし、人生全てを見直すことなどできない、そんな余裕はない。その結果、自分の人生を見直すことさえ許されずに死ぬ事実に直面し、歪んでいく生首の表情を見るのが大好きなのだそうです。………人を殺したことなどありませんし、殺すつもりもありませんし、殺してはならないとわかっていますが、言わんとしていることはわかります。
『グシャッ』の部分、
フィーアからは見えなかったので、
『壁の向こうで具体的に何かはわからないが悍ましいことが起きている』
という得体の知れない不安を駆り立てるために音だけの演出としましたが、テラリアの『靴が汚れるよ?』の部分から察した方もいらっしゃるかも知れません。
テラリアが『靴が汚れるよ?』と言ったタイミングで、金属の壁の方を見て地面に横たわったペルシアのほっぺの上に靴を置き、
『王子、逃げて』と言えなかった代わりに漏れた掠れ声を聞いた上で、ちゃんと踏み出してトドメを刺したとのこと。
ヘクトレアの脳内曰く、
『あのまま時間経過で死なせてやっても良かったが、どうせなら命を踏み躙って、しっかりと自分が殺したことにしたかった』
とのこと。要するに、目の前に横たわる生首の生殺与奪の権利を自分が握っていたことをしっかりと事実として残すために敢えて殺したとのことです。いやぁ、狂ってるなぁ。
あ、Regiaって『位名』と言います。
伯爵家のDe、侯爵家のLa、公爵家のGiなども『位名』です。
……うーわ。
ここ、すっごいボソリと言ったので、最初聞き漏らしたんですよ。そんで、レコードの人から『え?お前あそこ聞き漏らしたの?』と言われ、聞き直してゾッとしました。
テラリア、強いはずなんですけどねぇ。まぁ、敵が悪かったですね。
出た!「神は不壊なり」!
デタラメに強い防御系技能です!!
『技能』って、場合によっては他人に継承させることができるんですけど(例えばテトラもセントに『幾つか』あげていたでしょう?)
この技能が後世に引き継がれなくて良かったですよ……まぁ、ライオス君含め、当時のザクロ王国の人々で適性を持つ人、フィーア以外に1人もいなかったんですけどね。
ふふふ。『天下の王族を舐めるな』ってあるでしょう?
これ、一見ヘクトレアとシルビアのセリフに聞こえるでしょう?でも、地の文(要するに、その場の雰囲気を文字に起こす役割を持つ私達による感想?)に書かれていることに注目してください。ちょっと違うんです。
もしそうなら、
ーーーーーー
だが、1秒程度だ。
((天下の王族を舐めるなッ!))
ーーーーーー
ってやるでしょう?
実は、この部分、私の皮肉が入っているんですけど、気付いて頂けました?
この『天下の王族を舐めるな』っていうのは、フィーアにも掛かっているんです。
すごくわかりやすく噛み砕くなら、
ーーーーーー
ヘクトレア・シルビア
「天下の王族を舐めるな!」
ヘクトレア・シルビア
攻撃を展開
ヘクトレア・シルビア
「私たちのコンビネーション技を防げるわけがない」
フィーア
完璧に防御。ケロリとしている。
ヘクトレア・シルビア
「「なっ!!!!??」」
私
「君たち、言ってたじゃん。『天下の王族を舐めるな』って。
ははは!フィーアも王族だよ?
『天下の王族を舐めるな』!はははははは!」
ーーーーーー
ってことです。
私なりに、結構文章を考えているんです。誤字は多いですけど、考えているんです……。
こうして改めて文に起こすと、私って性格悪いですよね。
『だからどうした?それが私です。だからそれで良いのです』
(先人達から脈々と受け継がれる構文……1,000年前の魔王を語る時にも出てきます。皆さんも彼ら彼女らくらい傲慢に生きてみるのをお勧めします。人生、楽しくなりますよ?)
まぁ、それはそうと、弟が倒れて
(流石に魔臓、脳、心臓の三つがバラバラに砕けてしまったら流石の炭素人も治療不可ですが、魔臓なんかが残っていれば再生可能です。
セントがオーラに組みつきながら氷に激突する場面、あったでしょう?
あの時は『ゾルスト校医の能力の範囲内』かつ『魔臓に傷ひとつついていなかったこと』により、セントとオーラは生き残ったわけです。
魔臓は『能力者』の意思に関わらず、自分を保護する『障壁』を生み出す力がありまして、これを少し誤魔化して保護の対象を『魔臓』さら『魔臓を含む能力者全体』というように変化させることによって『能力者』を守る技能が『障壁』系技能です。
要するに、あの時点ではテラリアは死んでいません。シルビアがあとで言う通り、治療を施せばリカバリー可能でした。ですが、戦いの末、結局シルビアは心神喪失となり、テラリアもヘクトレアも治療することができず、最終的に彼らは死にました。ですが、この時点では生きていたんです)
しまったというのに、動揺することなく最適解を導き出そうとして、言葉で意思疎通することさえ省略してコンビネーション攻撃をするヘクトレアとシルビアって、中々に天才なんですよね。うん。敵が悪かったんです。
ちなみに、今回のシルビアの戦い方を見て『アレ?もしかして?』と思った方は、頭がいいです。(まぁ、そうじゃなくても、この面倒くさいお話について来れている人は頭がいいですけど(ゴマをすりすり))
シルビアは『三重詠唱』を使えます。
フィネラルの授業のおさらいをすると、『詠唱』というのは『魔言』を読みあげることで『技能』を発動させることを表します。
今回の場合、
『光よ〜成せッ!』の部分と『完全三重詠唱〜獄炎ッ!』の部分を合わせて『魔言』といい、『完全三重詠唱〜獄炎ッ!』の部分が技能名です。
『技能名』の部分だけを読んでも発動できますが、威力は落ちます。
『詠歌』ならともかく、『魔言』は全部読んでもそんなに長くないので、基本的には全部読みます。
何度も使って、慣れてくると、頭の中で読み上げるだけで発動できます。まぁ、威力は落ちますけど。
ほら、アルフレッドとアレスが戦っていた時、結構脳内で技能発動させていたでしょう?アレです。
ややこしいですね。
さて、シルビアは柘榴色に光るカビ類を操ることにより、同時に三つの魔法陣を書き上げましたが、世の中、上には上がいます。
聡明な皆様におかれましては、
『アレ?もしかして、アイツ、めちゃくちゃ強いんじゃね?』と思われたかも知れません。
そう……序列第三位天使です。
今生き残っている『炭素人』の中では、パラドクスと並んで最高齢なのですが、パラドクスと違ってあまり歳上感がない……その結果、第七位以外の後輩達から結構舐められている可哀想な人なのですが、その実力は折り紙つきです。
まだ、学生の身分だったシルビアは
『三重詠唱者』
世間一般の人々が、血の滲むような努力の果てに、100歳とかになって初めて到達できるのが
『五重詠唱者』
コスモスの教授として活躍している時代のフィネラルは
『八重詠唱者』
聞いて驚いてください。
序列第三位天使ことオクト=ライトニアの『二つ名』は
『無限詠唱者』
ね?バケモノでしょう?
でもね?パラドクスとディケニアはこれより強いんですよ?
で、『魔王』っていうのは彼らより強いんですよ?
怖いですね。
オクト=ライトニアは『世界一の魔術師』と呼ばれ、
『光の速さを超えた速度で』
『幾つもの光の球を同時に動かし』
『それらが残す『紅い軌跡』で魔法陣を描く』
という、敵対したら絶望的な能力者なのです……
彼の戦いっぷりを記した書物には、こうあります。
『瞬きをしていた間に、深紅の魔法陣達が、空を埋め尽くした。
蒼く輝いていた無限の空を、埋め尽くさんばかりに深い赤色に染め、
その魔法陣らが周囲の魔素を吸い尽くし、我らは能力を使うことができない。
かき消そうにも、天高くに輝く赤い空には手が届かぬ。
まるで地に這う虫ケラを嘲笑うかのように、天高くの魔法陣が煌めき始め、
我らの都市は壊滅に追いやられた』
これ、鉱石人側の資料です。
彼ら、『空を飛ぶ船』を持っているのですが、片っ端から壊されたみたいですね。
光の状態になったオクトは『小さな隙間があれば通れる』だなんて小さなことは言いません。
『身体を光に変え、目の前の物質を通り抜けられるように波長を変え、通り抜ける』という、何ともチートな能力により、完全に密閉された船の『機関部』に入り込み、デタラメに破壊しては別の船に飛んでいく。
という、悪魔もびっくりな所業を繰り広げ、大活躍しました。
光の速さを超える彼から逃げられる者はおらず、地平線の向こうに紅い光が見えたら最期、気がついたら全滅していた。なんてことはザラにあります。本当に強い……。
アレスは?というと、今のところ光の軌跡を『円形にする』ことさえできません。しかし、幾何学の知識はバケモノクラスです。今後に期待です。
フィーア、2人を煽りますねぇ……多分、彼的には
『ほらね?僕と戦っても勝てないでしょ?殺したくないから、僕のために働いてくれるなら見逃すよ?』
とか考えているのでしょうかね。
彼が人の心をわかるように(意味深)なるのは、まだまだ先のことです。
あー!!!出た出た!5人の公爵!!!
まだまだ小さかったフィネラル、色々とやらかしがちなサンドレア公爵、頭堅いけどなんやかんやで1番まともなジャスティミシア公爵、ルナみたいなムーンフィリア公爵。
そして、知的なクズことアルムクリア公爵!
個人的にはアルムクリア公爵のクズっぷりが好きです。
白い髪に白っぽい目……挙げ句の果てに小賢しいクズ……どこかの勇者様みたいですね……
フィーアが当時の国王より有能だと確信した途端に裏切るという、手のひら返しで神砂嵐を引き起こすタイプの人間です。
ムーンフィリア公爵も、当然のように国王を切り捨てましたね……。
ヘクトレアとテラリアが殺された以上、シルビアかフィーアが王座に座ることがほぼほぼ確定しましたが、冷酷で差別主義的なシルビアに自分らの子孫の進退を預けたくはないと言う親心から、国王を切り捨て、フィーアに賛同しました。
サンドレア公爵はそんな2人に流されて、ペンタグリア公爵はアルムクリア公爵に勝手に決められてしまいました。
彼は自分がそれほど知恵に優れていないと言う自覚を持っている程度には優秀だったので、アルムクリア公爵とムーンフィリア公爵が賛同する以上、自分も賛同すべきである、と考えました。
しっかりと口に出さないと理解してくれないタイプの人間です。
ムーンフィリア公爵も言っていたでしょう?
「彼に聞く必要、あったかしら?」と。
ジャスティミシア公爵は実に素晴らしい方でした。
民主主義と、それによって2,000年にわたって洗練され続けてきた法を何よりも重視していました。
まぁ、民主主義といっても『独裁ではない』というだけで、貴族らによる『寡裁主義』みたいなものなんですけど。
五大公爵家はそれぞれ、担う『もの』がありまして、
『武力』のサンドレア
『計略』のムーンフィリア
『魔法』のペンタグリア
『科学』のアルムクリア
『法学』のジャスティミシア
これら五つの公爵家が、ザクロ王国の繁栄を支えてきたのです。
あー。テクニカ君。説得しようとしていますね……ジャスティミシアに法学の説法とか、文字通り『釈迦に説法』なんですけど……
うーーわっ……『バレた?』って……
うーーーーーわっ……『フィーア国王陛下』ですって……
フィーアも流石に見捨てたみたいですね。
ザクロ王は怯えて何もできませんし、四面楚歌って感じですね。
『黒柘榴の唯一神』って……
名前の時点でもう強い……
歴代のザクロ王族の能力名は『基本的に』
『柘榴の〜〜王』って感じなんですよ。
『唯一神』って……どれだけ増長したらこうなるのやら。
あぁ、ジャスティミシア公爵が叫び始めました。
フィーアの『詠歌』の内容も相まって、随分と可哀想に見えますね、ははは。
世界を動かす『歯車』は延々と廻り続け、
ジャスティミシアという『イレギュラー』が全体を逆向きに回し始めようとしても、莫大な力で押し返し、今までどおり廻り続けるわけです。
突然変異として生まれたフィーアが、
自分の作る秩序に反する叛逆者を轢き潰すのは、
なんとも言えぬ皮肉です。
「民主主義を否定した国々がどのような顛末を辿ってきたのかッ!
貴殿らは忘れてしまったのかッ!?」
ジャスティミシアは周囲の公爵達に『正義』を訴えかけますが、彼ら彼女らは耳を貸しません。
廻る世界に、彼のような『狂い』は要らないのです。
フィーアの『詠歌』のこの部分↓
『……私は今も貴方を見ている……』
なんで『貴方』って言っているかわかりますか?
この『貴方』が指すのは、
ジャスティミシア公爵みたいな『叛逆者』ではなく、
テクニカ達を含む『ザクロ王国の国民』なのです。
『狂い』を、
見つけて、くり抜き、排除した……
その後の世界で、
『貴方達は叛逆しないでくださいね?』
と言っているのです。
ジャスティミシアのような『叛逆者』は、そもそもこの世から逐一消している前提なのです。
フィーアの『詠歌』は二つの部分に分かれまして、
それぞれの意味を簡単にまとめると、
前半『カラクリ〜〜〜見ている』の部分は、
『貴方達のような国民は、私の秩序の一員となり働き続ける。
そんな秩序の中に、私に逆らうようなものは要らない。
叛逆者を見つけ次第、貴方が殺しなさい。
どうか逆らわないで。殺したくないから』
というように、テクニカ達に対する命令。
『宣告・お前は世界に要らない』
の部分はもちろん、ジャスティミシアに向けられており、
『私の世界に貴方は要らない』
という意味です。そのままです。
あー、可哀想に。
「守れなか
ですって。言い切らせてあげましょうよ。
これじゃあ、
「言い切れなか
じゃないですか!ははは。
まぁ、これも、『抵抗する間もなく即死した』ということを表すための演出でして、
「守れなかゴフッ!!」
とかだったら、『血を吐く余裕があった』となりますし、
「守れなか……た……」
だと、『死力を尽くせば言葉を紡げた』ということになります。
突如彼を襲った『死』は、そんなことを許しはしません。
ここで、突然ですが、能力解説のコーナー!《ドンドンパフパフッ!!》
《トリビア》
炭素人の能力は、ひとつの例外もなく、『使命文』を持っています。
まぁ、彼ら自身は一生知らずに生きていくのでしょうが、聞き手の皆様には情報開示をしようと思います。
例えば、何処かの誰かさんの『科学者』だなんて能力の『使命文』は、
『識れ。禁忌の錠をこじ開けて、己が好奇心の赴くままに』
アイシアの『霜嵐の世界』は、
『停滞させよ。愛するものが燃え尽きぬように』
セレスの『生命科学』は、
『編め。汝に寄り添うものたちを』
と、まぁ、各々の『悲劇』に基づいて、『能力』が決まるわけです。
では、フィーア=レジア=ザクロの能力『黒柘榴の唯一神』の『使命文』は?というと、
『拡げよ。■■■■■■■■』
…………■の部分は次回の解説で(もったいぶり)
あ!そうそう、すぐ上の■や天使らの能力名の■は、文字数をしっかりと考えていますけど、その他の部分(セント君の本名の■の部分とか)は基本的に文字数テキトーです。
さてと。ムーンフィリア公爵とアルムクリア公爵の関係についてもっと深く語りたい気持ちはありますが、まぁ、また次の機会で。(ちゃんと次の機会がある予定なので)
では次回もお楽しみに!