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最後の独白  作者: 日雀
7/8

生計

 昼食を食べながら食糧を調達できる方法を考えていた。この家から少し歩けば昨日通ってきた通りより栄えた場所に出る。ただそこで調達するにも私にはお金はなく交換できる物もない。森も遠く狩りをすることもできない。使えそうなものは医学書で培ったこの知識しかなさそうだ。暫くはこの知識と引き換えに食糧を調達しよう。

 二人に近所の身体が不自由な人間の元へ案内してもらい少しの食糧を分けてもらう。そんなことを繰り返しながら夜はあれを探す日々。この辺りはもう隅まで探し回ったがそれらしい姿は見つけられなかった。拠点を変えるべきかとも考えたが対価に食糧だけじゃなくお金を渡してくる人間も増えてきた。私1人ならもう移動しているが2人も情報を手に入れたりと手伝ってくれているので面倒を見なければならない。そんなことを考えていると戸を叩く音がした。

 栄えた通りの外れに住んでいる薬師のおばあさんが訪ねてきた。貧しい人にも薬を分け与えている人格者だ。旅をしながら診療をしていると2人が噂をながしてくれたおかげで、息子の診療所でしばらくの間働かないかと打診しに来てくれたようだった。願ってもいない話だが、この町のヒトを診るものがいなくなるがいいのかと問うと、彼女の息子が定期的に診に来るようで問題ないという。私の医療知識が豊富だと話をするとぜひ来てほしいとのことだったそうだ。それなら断ることはないと思いさっそく移り住むことにした。

 診療所の離れには使っていない倉庫があったようでそこなら使っていいとのことだった。2人の大切なもの以外は持ち物もなく引っ越しはすぐに終わった。

この診療所は栄えている通りにあり比較的裕福な層が多く訪れるという。診療所には3人の医学知識を持つものがいるが対応ができないものも多くあるという。それを診てほしいとのことだった。それ以外は洗濯などの雑用だけで給金を出すとのことだった。充分な給金だったため2人には自由に過ごしていいと言ったが、だが2人が何もしないのは嫌だと訴えたので消毒や衛生について診療所の者に学ぶように伝えた。

 そんなことをしながら3ヶ月ほどを過ごし、夜間は街を練り歩きあれを探していたがやはり見つけることはできなかった。この街にあれはいないのだろうかと思い次の拠点について考えていた時、その話は唐突にやってきた。


医学知識がないのでふわっとした表現しかできませんが暖かく見守っていただければと思います。

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