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最後の独白  作者: 日雀
6/8

掃除

 私の朝は早い。まだ日も昇らない時間に目が覚め顔を洗い朝食の準備をする。準備が終わるころには空に光が差し2人もそろそろとキッチンに出てきた。

 兎肉のスープが3つ、バゲットが1つ、朝日が差し込む机の上に置かれている。2人は昨日と変わらず警戒しながらも近付いてきて椅子に座った。それを横目で見ながらスプーンとナイフを取り出す。食べやすいようにバゲットを切り分け2人の皿に置き、持ち出してきた食糧がそろそろ底を尽きるのでどうにかしなければと考えながら食べ進め片付ける。皿を洗っていると服の後ろを引っ張られた。

 何かと思い見てみると綺麗に食べつくされたスープの器とスプーンが差し出されていた。食べ終わったらまた隠れるかと思ったがわざわざ持ってくるとは。

「ありがとう。」

 礼を言い受け取り洗う。私の部屋から掃除しようと思っていたが先に2人の部屋からでもよさそうだ。


 洗い物が終わりまだ後ろに立っていた2人に声をかける。

2人の部屋に入り2人が窓を開けている間に天井の蜘蛛の巣を取り、ベッドのシーツをはがす。壁の棚に並べられたおもちゃや本の埃を取り除きしばらく換気をする。その間に昨日はがしたシーツと共にキッチンで洗う。水が濁らなくなるまで洗い天気が良いので外に干す。

 干し終えると家の窓を全て開け終わった2人にほうきを渡し私の部屋の掃除に取り掛かる。手順は同じなのでそう時間はかからない。すぐに終わり2人の様子を見に行くとすでにキッチンまでごみを集められていた。

 あとすることは少ないが2人に見上げられたので昨日汚れた服を切った布を渡し、床を拭いてもらう。キッチンにたまったごみは外に捨てて昼食の準備に取り掛かろう。


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