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第49話 由依ーエデン湖にしゅっぱーつ!


 さてさて、早い段階で休暇を勝ち取った私たち!


 エデン湖に俊平ちゃんを向かえに行く人選が決まりましたよー。

 まずは私、佐藤由依!!


「さあしゅっぱーつ!!」


そんでマイスイート幼なじみ! 鈴木樹!!


「おー!」


 よくわからん生命体の田中花音!


「田中も準備万端にゃ!」


 腹黒タヌキの情報屋、葉隠妙子!!


「このメンバーでいいかのう。」


 俊平の大親友のエロガッパ 西村佐之助!!


「女子比率結構おおいっぜぃ!」


 とりあえずみんながやってたら自分も便乗! 坂之下鉄太!


「俺も一緒に誘ってくれてありがとう! 便乗してばっかりだから誘われなれてないんだよな!」


 俊平ちゃんが大好きな大和撫子、北条縁子


「………なんで遠征なんか………。はやく俊平くんを探しに行きたいのに………」


 アイテム倉庫の加藤消吾!!


「気分転換にはなるはずやろ。気をしっかり持たな」



 タエコちゃんはユカリコをパーティに入れる選択をしてくれました。

 俊平ちゃんに会いに行く旅だから、一番会いたがっていたユカリコにサプライズプレゼントだぜ


 合計8人。それ以上は増えなかった。

 流石にこれ以上人数が増えても馬車で運びきれないし残って待機しないといけない人もいないとだもんね。


 あ、ちなみに御者は私とタツルとタナカちゃんが、かわりばんこです。


 タナカちゃんは御者なんてやったことないけれど、御者がきている服と全く同じ服を購入してできるようになったそう。

 なんでもありだな。


 ケモナーの上村加奈を連れて行ければ、もうちょっと早くいけたかもしれないけれど、なんかもふもふを堪能するから無理ーって断られた。

 ちなみに、この半年の間にカナは狼の魔獣の他、熊の魔獣、シャンタク鳥など、一部ぶっ壊れた魔獣をテイムしていてちゃくちゃくともふもふとチート魔獣を増やしているみたい。


「妙子、ここからエデン湖までどのくらいや?」


 幌馬車の荷を全部収納して、ついでにコーデの街へのお届け物の依頼を引き受けた消吾がタエコちゃんに所要時間を聞く。


「馬車で1週間といったところじゃな」

「うへー、そんなにかかるんやな………。そこまで行ってしたいことってなんなん?」

「ま、9割くらいは観光じゃな。」

「残りの1割は?」

「うーん、人助け? いや、治療かのう」



 顎に手を当てたタエコちゃんがチラリとユカリコを見た。

 今のユカリコは俊平ちゃんを探すためになりふりかまっていない状態だ。


 本当は自爆したところを目撃して、本人でさえ生存は絶望的だと思っていた。


 だが、日々気落ちするユカリコに、良心の呵責に耐え兼ねた佐之助(エロガッパ)がな。ポロッと溢してしまったわけだ。

 何を溢したかって?『俺っちの探知には俊平がまだ引っかかっている。まだ迷宮で生きているはずだ。』ってさ。

 馬車に乗るときに佐之助がこっそりと謝りながら教えてくれた。いや、いいよ。言いづらかった私らの代わりに言ってくれたんだもんね。


 むしろ、私たちは生存がわかるような能力は持ってないし、流石に日本とこっちを行き来できるなんて言えないから、こればっかりは佐之助しか俊平の生存を把握できないもん。むしろいつも嫌な役をいつも押し付けて申し訳ない。

 だからその隠し撮りの写真は消して。


 私らはそれを知らなかったから、ユカリコがそりゃあもう必死で迷宮に潜るわけだわと納得した。


 タエコちゃんには俊平ちゃんが生きてること、ユカリコが知っていることに気づいていたかを聞いたら、むしろお前たちはなぜ気づかんのじゃと怒られた。

 情報収集全部タエコちゃんに任せて遊んでました。とってもごめんなさい。



 でもまだ俊平ちゃんが迷宮にいると思い込んでいるユカリコは、早く迷宮に潜りたい模様。

 佐之助も現在迷宮に俊平がいないことはユカリコには内緒にしているみたい。


 その辺はサプライズしてくれるっぽい。なんだかんだ、相手の感情の機微を敏感に察知できる佐之助の気遣いと粋な計らいだ。


「ねえ妙子ちゃん、由依ちゃんも。なんで今更こんな旅行なんて私を誘ったの?」


 ユカリコが揺れる馬車の車内でおしりをもぞもぞさせながら聞いてきた。


「たまには息抜きも必要じゃ。」

「落ち込みすぎるユカリコは、綺麗な湖でも見て元気になってもらわないとね。また魔人がいつ襲撃してくるかもわからないんだし。ガス抜きは必要だよ。」


 私とタエコちゃんがそういうと、ユカリコは、はぁっと息を吐いた。


「落ち込んでなんかいないよ!」


 俊平ちゃんが自爆してからというもの、ユカリコの精神状態はかなり危うい。

 もはやクラスメイトを敵だとすら考えてそう。今のユカリコちゃんのヘイトコントロールが本当に難しい。


「そんな無駄なことしている暇があったら、早く迷宮の下層に行って俊平くんを探しに行きたいのに………。」

「気を張りすぎても効率が悪いだけじゃ。そのための休暇じゃ。一度頭を空っぽにするのはいいリフレッシュになるぞい」

「空っぽにって………。そんなのできるわけないよ………。」



 俊平ちゃんのことが心配で心配でたまらないユカリコを説得して、ぶちぶちと文句垂れながらだけど、馬車は進んでいく。

 気丈に振舞えなくなるのもしょうがない。


 だが、それを補ってあまりあるサプライズを用意しているから許して欲しい。


 そしたらほら、いつもの大和撫子に戻ってね。



あとがき



次回予告

【 白の神子様が愉快なことをしている 】


お楽しみに



読んでみて続きが気になる、気にならないけどとりあえず最後まで読める程度には面白かった


と思ってくださる方は

ブクマと

☆☆☆☆☆ → ★★★★☆(謙虚かよ)をお願いします。(できれば星5ほしいよ)



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