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家庭訪問4

「あと残っているのは……シンラのところと、ミラトとリリーシャか」

「リリーと俺は同じ家なので、後二軒ですね」

「そういえばミラト」

「なんでしょう?」

「お前の家ってどこだ?」

「イーリスです」

「…………ん?」

「イーリスですが?」

「う、嘘じゃないよな?」

「嘘言って何になるんですか」

「ま、まぁいい。 とりあえず先にシンラのところに行くぞ……行きたくはないけどな!」


 なぜか最後の方の語気が荒かった。


「ったく、王城なんて勤務時のことを思い出すからあんまり行きたくないんだけどな……」


 と、ぼやいていた。そんなものなのか?


「な、なら中に入らず、城門の前で待っててもらえば……」

「んじゃ、そうするわ」


 即答だった。そんなに王城に行きたくないのか……


「では、少々お待ちください」


 シンラは城門前を警備している兵士に軽く挨拶をした後に、そう言い残して王城の中に入っていった。


「先生、そんなに王城に入るのが嫌なんですか?」

「入るのが嫌というか、単純にレイソルに会いたくないんだよ」

「なんでですか?」

「俺と嫁さんが結婚に踏み切った理由の一つにレイソルからの後押しがあったからだ」

「それで?」

「会うと茶化してくるからな、面倒くさくてしょうがないんだよ」


 と、心底めんどくさそうにしていた。でもそのあとにぼそっと


「ま、感謝はしてるんだけどな」


 と、呟いていた。


「終わりました」


 そんな話をしていると、シンラが王城から出てきた。


「おし、次はミラトのところだな」

「そうですね」

「んで、どうやって行くんだ?」

「こうします」


 そして俺は移り鏡を発動させた。


「うわ! なんだこれは」

「移り鏡という物で、いわば転移魔法ですね」

「そんなもんポンポン出すんじゃねぇよ……」

「先生、そんなもので驚いてたら今後心臓持たないっすよ?」

「この後そんなにやばいのかよ……」

「さぁさぁとりあえず入ってください」


 半ば無理やり先生を映し鏡の中に押しやり、そのあとに俺とリリーも移り鏡の中に入った。鏡を出た先では、先生が半分放心していた。


「もう訳が分からん」


 家に入るなり先生はそんなことを言った。ちなみに今はリリーに先に準備をさせている。


「まぁ、鏡魔術師だからと言われたら、納得しかないけどな」

「あ、あはは……」

「ミラト様、私は用意が終わりました」

「分かった。 じゃあここ任せるね」

「はい」


 そして数分後、俺の準備が終わり、そのままみんなを連れて移り鏡で教室に戻った。


実は前々から思っていたのですが、使える魔法属性はやっぱり固定しない方がいいと思うんですよね。正確には、適性が必要な魔法と適性がいらず、努力すればみんな使える魔法の二つに分けた方がいいと思うんですが、皆さんはどう思いますか?よければコメントしていってください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新ありがとうございますm(_ _)m 個人的には属性固定されていない方が面白そうですが作者様的には大変じゃないですか?……設定を増やすのは。
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