家庭訪問2
更新遅くなりました
アリーシアの訪問が終わった後、シオルの家に向かっていった。シオルの家は特に何もお店などはしてないようで、普通の一軒家だった。
「で、では、支度してきますので」
そういいながらシオルは家の中に入っていき、わずか数分で出てきた。この辺りはやはり、現役の冒険者だと感じさせられる。
「も、戻りました」
「おーーし、次からは貴族街だな」
「ではミラのところに」
「ミナのところに是非」
「おし、じゃあ移動するぞ」
そして俺たちは貴族街に向かっていった。
「やっぱりいつみても貴族街は綺麗っすねぇ」
レオがそんなことをぼやいていた。非貴族街も道は平坦に整えられているが、貴族街はその国の面子に直結するので特に力を入れているところの一つでもある。
「やっぱここはなんか慣れねぇな……」
「アレックス先生、来たことはあるんですか?」
「あぁ、現役の時も、教師になっても何度もな。 だがまぁ……俺も平民の出だから煌びやかなところは苦手なんだよなぁ」
「なるほど」
「まぁ、そんなこと言ってられないからな、さっさと済ませるぞ」
「こっちがミラの家です」
「ミナの家はこっちです」
俺達は案内される方向に歩いて行った。
「ここですミラの家」
「ミナの家はここです」
二人の後をついて行って数分、白と緑を基調とした三階建ての屋敷が現れた。庭の芝生もしっかりと手入れされている。
「ミラ、用意してきます」
「待っててください」
そういって二人は小走りで、家の門に近づいて、門番に軽く会釈してから屋敷の中に入っていった。
「にしても、ミラちゃんとミナちゃんのお屋敷は大きいですわね」
「私も何度かほかの子爵家の方の屋敷に赴いたことはあるが、その中でも群を抜いているな」
「ライセス家は、商人の町を仕切っているからな。 商談などがあるために見栄という要素がいくつか含まれているんだろう」
レナとガネスの疑問に答えたのは、以外にもアレックス先生だった。
「商人は、第一印象が大事だからな」
「なるほど」
「ありがとうございますわ」
そんな話をしていると、ミラとミナが戻ってきた。
「ミラ、戻りました」
「ミナ、終わりました」
「おし、次」
「わたくしの屋敷ですわね。 こちらになりますわ」
ミラとミナの屋敷から十分ほど歩いたところにレナの屋敷があった。ミラとミナの屋敷も大きかったが、それを優に越す大きさの屋敷だ。
「では、わたくしは用意をしてまいりますが、皆さんここまで歩きっぱなしですので少しお茶でも飲んでいきませんか?」
「それも確かにそうだな……レオノーラ、悪いが少しお邪魔してもいいか?」
「えぇ、お構いなく」
そして俺たちはレナが支度を終えるまで、少し休憩をすることとなった。
もう一話あります