家庭訪問
なんと、今日でなろうかきだして一年たつみたいです。あとがきにお知らせあります。
「どうぞ、ここが俺の家っす」
レオがそう言って案内した家は、普通の一軒家だが、隣に一軒家二つ分ほどの面積を持つ工房があった。
「それじゃあ、荷物を取ってくるっす!」
そういいながら、レオは家の中に入り、数十分後に出てきた。腰のあたりに骸骨坑道に行った時と同じ斧、そしてリュックを背負っている。腰にはハンマーと採掘用と思われる釘のようなものをぶら下げている。アレックス先生はレオの姿を軽く見ると何かを手帳に書きだした。その手帳がどこから出てきたかは、知らないけど。
「これが俺の荷物っす!」
「……お~し、次の家に行くぞ」
「あれ、ここで確認しないんっすか?」
「あぁ、一旦教室に戻ってからだ」
「じゃあ次は私の家ですね」
そういって、アリーシアが自分の家に向かって案内をしながら歩き始めた。
「ここです」
アリーシアの家に着いたのは、レオの家から十数分ほど歩いたところだった。どうやらこの辺りは商売ごとをしているひと達が集まっているようだ。アリーシアの家も普通の一軒家だが、やはり、家の隣に工房のようなものと、店が一体化したような建物がある。人気なのか、店には五、六人の冒険者たちが並んでいた。
「では、少し待っててもらえますか?」
アリーシアは店に並ぶ冒険者たちに軽く会釈しながら、家の中に入っていった。待っている間、俺は並んでいる冒険者たちに話しかけた。
「お並びのところ失礼します」
「お、あんたはアリーシアちゃんと同じ服ってことは、王立魔導学園の人たちかい?」
「えぇ、そうですが」
「どうだい、あんたから見てアリーシアちゃんは?」
「とても優秀な人材であり、今後の将来も期待d……」
「違う違う!」
「?」
「アリーシアちゃんはかわいいと思うかどうかってことだ」
なるほどねぇ……
「えぇ、とても面倒見もよく、整った顔立ちに、それに溺れることなく自分を磨き続ける、とても素敵な女性だと思いますよ」
「だよなぁ!」
「俺らのアリーシアちゃんは小さいころからかわいかったからな!」
「アリーシアさんの幼少期をお知りなんですか?」
「知ってるも何も、俺たちはアリーシアちゃんが生まれる前から、この店に通ってるからな」
「そうそう、だから勝手にアリーシアちゃんの自分たちの子供みたいに思ってるんだよ」
「なるほど……ところでアリーシアさんが生まれる前からこの店に通っているという事は、そんなに効果が良かったりするのですか?」
「そうだな、ここのポーションは、低級の魔物の毒などなら解毒できる解毒ポーションも混ぜてあるんだよ」
「しかも、お値段は別のところでポーションと、解毒ポーション一本買うより安いと来た」
ポーションと解毒ポーションを一本づつ買うと、千ルナは超える。それよりも安いなんて。
「なんでも元々冒険者だっだらしくてな、若いころは苦労したらしいから、同じ苦労させないためだとか」
「ありがたいよな」
「そうそう、だから変わりになるか分からないが、こうして買っていくってわけよ」
「なるほど、これはいい情報を聞きました」
「なに、いいってことよ」
「これは情報料です。 皆さんで使ってください」
そうして俺は最後尾の人に、金貨五枚を手渡した。
「こ、こんなにもらえねーよ!」
「そ、そうだぜ?!」
「いえ、それぐらいの価値はある情報でしたよ。 何なら足りないぐらいかと」
「アンタ、一体何もんだよ……」
「何って……」
「お待たせしました」
「おっと、ここでの用事は終わったようなのでこれで失礼させてもらいます」
「お、おう」
「あ、あと俺はこういうものです」
そういって、俺は軽くギルドカードを彼らに向けて見せた。
「さて、先生次行きましょ」
「おいミラト、さっきまでお前と話してた冒険者たちざわめいてるがいいのか……?」
「えぇ、いつものことですので」
「いつもなのか……」
うん、なんかもう、慣れた!
前書きにも書いた通り、今日でなろうを書きだして一年たつみたいです。右も左も分からず、行き当たりばったり、手当たり次第に模索をしながら書きだした本作品ですが、当初の目的だった一年間で十万PVを、二倍以上超えて、約三十万PVというありがたい数値を得ることができました。これも読んでくださる皆さんのおかげとしか言えません。この場を借りて感謝の意を述べさせていただきたいと思います。
本当にありがとうございました!!!
これからも不定期に更新していくと思いますので、今後も私、鏡花水月の幻想と鏡魔法をよろしくお願いします。
また、一年経過を祝して、読んでくださっている皆様から何人かをよろしければ作品のキャラとして出したいと考えています。もし、出たいという方がいらっしゃいましたら、
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