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討伐訓練終了

新キャラ沢山出てきます

 俺達は討伐訓練を終えて、他のクラスの人たちが集まるところの戻っていった。周りを見渡すと軽いけがなどをした人などはちらほらといるが、死者などは出てないようだ。


「どうやら死者は出なかったようだね」

「あぁ、それは私も安心した」


 しかしその静寂を壊すかのように、数人の生徒がやってきた。


「誰か! 回復魔法が使える人はいないか?!」


 大声でそんなことを叫ぶ生徒の肩に担がれているの男子生徒は頭や肩、太ももなど至るところから派手に流血している。今は辛うじて意識があるようだがこのままでは死んでしまうのも時間の問題だろう。


「道を開けて!」


 生徒の人込みをかき分けてやってきたのは回復魔法が使える先生だ。先生は生徒を見つけると大急ぎで回復魔法をかけ始めた。だがそれでは間に合わない。


「シンラ」

「どうしましたミラトさん」

「……行ってくる」

「わかりました」


 シンラと小声でそんなやり取りを行い、俺は治療を受けている生徒の元に向かった。


「俺も手伝います!」

「助かるわ!」


 先生はこちらを向いている余裕はないようだ。


「【映し鏡】」


 まずは欠損個所を把握しなければ。映し鏡に結果が表示された。


「右足に右肩、腹部に背中、さらには頭部……これはひどい……」

「頼む……助けてくれ……」


 彼を担いできた男子生徒はまさに懇願といった様子で頭を下げ続けていた。どうするか、【羽ばたく不死鳥】は一度燃やす必要があるし、とはいえ、彼は条件クリアしてないから【治癒の鏡】は使えない……。


「仕方ない。 【超回復(エクストラヒール)】」


 大けがを負った生徒を大きな翡翠色の光が覆うと、体の傷がだんだんと癒えていった。


「凄い……」


 周りからそんな声がぽつりとつぶやかれたが、そんなことを気にしてはいられない。


「さらに……【再生(リジェレネイト)】」


 男子生徒に黄金色の光が纏わりつくと、ほどなくして彼は目を覚ました。


「い、いてて……あれ、ここは?」

「い、意識が戻った!」

「ふぅ……」

「「「「「「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!」」」」」」」」」」


 周りから大歓声が聞こえた。


「本当に感謝する! 私Aクラスのシュルト=フォン=ラミアだ!」

「あなたが私を助けてくれたんですね。 ありがとうございます」

「きにしないで」

「申し遅れました。 私はシュルト様の付き人であり、ご学友をさせていただいております、ロベルト=フォン=シュルミークと申します」

「この恩はラミア伯爵家の名において必ず返すとここに誓おう!」

「シュルミーク男爵家もこのご恩は必ずお返しさせていただきます」

「い、いいよそんな」


 正直お金は有り余るほどあるからなぁ……。


「いや、それでは私の気が済まないのだ!」

「わ、分かった。 お礼は今度受け取りに行くよ」

「では後日、使いを送るとしよう」

「それよりも、なんでそんな大けがをしていたんだい?」

「それは……ブランブルク辺境伯家の嫡男の、ロタールのせいなんだ……」

「何があったか詳しく聞いてもいい?」

「あぁ……」


 シュルトは少しづつ話し始めた。


新キャラ解説


シュルト=フォン=ラミア

ラミア伯爵家の嫡男。茶色の外はねボブの髪形をしており、整った顔立ちから女子に見間違えられるほどの美形。

誰に対しても基本的に敬意を持って接するため周りの人から信頼されている。

背は168ほど


武器は魔法道具の短槍で、【伸縮】を持っている。


ロベルト=フォン=シュルミーク

シュルミーク男爵家の二男で、シュルトの付き人をしている。貴族でありながら、元は使用人の家柄であり、どちらかといえば使用人に近い雰囲気を醸し出している。

空間魔法が使えるので、シュルトや自らの武器を主に収納している。

背は161ほど


武器は魔法道具のブロードソードで、希少度の高い【遠隔防衛】を持っている。

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