直前報告
久しぶりの更新です!
その後、皆は日が暮れるまで魔法の練習に勤しみ、ついでに家で夕食を食べてからそれぞれの家に送り届けた。シンラとガネス、シオルは【衝撃】の無詠唱を、その他の皆も省略詠唱をできるようになっていった。リリーはさすがに今日一日で出来るようになってなかった。それでも何かほんの少し感覚をつかんだといったことを寝るときに話していたから白銀甲冑を使えるようになるのもそう遠くないだろう。
「おはよう……あれ、リリー?」
次の日、朝起きるとリリーはもう起きていた。
「まぁ、十中八九外だろうな」
俺が外に出ると、リリーは家から少し離れたところで魔法の練習をしていた。
「おはようリリー」
「あ! おはようございますミラト様!」
「朝から練習するのもいいけど、今日も学院があるんだからほどほどにしときなよ?」
「あ! そうでした!」
「忘れてたのか……ほら汗もかいてるだろうし、朝ごはんの前に汗を流してきなよ」
「あ、はい。 すみません!」
そう言い残すと、駆け足で家の中に入っていった。
「さて、朝食の用意をするか……」
俺もリリーの後を追うようにして、家の中に入っていった。
「おはようみんな」
「おはようございます」
朝食を食べた後に移り鏡で教室に転移した。
「おーし、全員いるかー?」
教室に入ってきたアレックス先生が点呼をし終わると、少し改まって話し始めた。
「えー、実は一週間前に決まっていたんだが、言い忘れてたからここで言う。 今日魔物討伐訓練なんだわ」
「え?」
「まじ?」
「まじ」
「やだな、先生……冗談ですよね?」
「いや、本当だ。 あと十分で集合だ」
「え、やばくないですか?」
「やばいな」
「どうするんですか?!」
「どうしようか」
「はぁ……移り鏡でそれぞれの家まで送ってあげるから。 いいですよね、先生?」
「助かる」
「じゃあ開くよ」
「助かるっす!」
「このお礼はいつか必ずさせてもらう!」
「ご、ごめんね?」
「いいから早く行きなよ」
俺が移り鏡を八つ出して、それぞれの家まで送った。その後皆が集まり終えたときには、集合時間ぎりぎりだった。
「よし、じゃあ出発するぞ」
一応この訓練は全学年で行うらしい。そのために集合し、学院長からの話を聞いた。その時に変な視線を感じたがきっと気のせいだろう。話を戻すと、学院長から話を聞き終わると、クラスごとの別れて魔物討伐訓練を行うらしい。
「んで、俺たちSクラスは魔物がいる森の中でも、深部の方に向かうらしい」
「あのですね、先生……」
「なんだシンラ?」
「こんなことするならもっと早く教えてくれませんか?!」
「お、おう……」
先生が生徒に叱られてるなんて不思議だなぁ、と思いながら俺たちは森の深部に向かって歩いていた。
そういえば皆さん、知ってましたか?自分のTwitterのアカウントでこの小説の更新報告をする際に、リリーとミナ、ミラのイラストがあるので、興味があったら是非!
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