進化の可能性
まだまだ説明回になります。
アレックス先生は黒板の前に来ると、俺たちが黒板に書いた物を確認し始めた。そして数分後にこちらを向いて話しかけてきた。
「間違ってないな。 それじゃあ次は職業の進化先について考えていくぞ」
職業の進化とは、同じ系統の上位の職業になることを言う。ただ熟練度を上げればいいものや、特定の条件を達成していることで選択できるもの、遺伝によるものなど種類は様々あり、まだ謎の方が多い現象だ。ちなみに全く違う系統の、簡単に言えば剣士がシーフになるといったことを、転職と呼ぶ。ちなみにスキルは引き継げるので、体術を得てから、魔法使いになることも可能だ。魔法の適性があればの話だが。
「じゃあ、黒板に書かれているやつで、進化ができるやつは何だ? ミラト、進化先も含めて答えられるか?」
「はい」
「よし、じゃあ答えてくれ」
「まずは鍛冶師は上級鍛冶師が一般的に挙げられます。 ですが魔法の適性が高ければ、魔法鍛冶師になることもできます」
「そうだな」
「魔術師は伝承職業の賢者になれるといわれますが、詳しくはよくわかっていません。ですが、属性の選択をしている場合、魔導王と呼ばれる職業になることができ、魔導王は割といます」
「あ、あぁ……そうだな」
「双剣士など、剣士系の系統は剣聖と呼ばれる伝承職業になれます。 剣聖は実際に一度実例があります」
「そ、そうだな……」
「ですが、ほかにも、剣王、双剣王、魔法剣王、聖騎士、魔法騎士、双騎士、魔法双騎士、剣舞者、双剣舞者、魔法剣舞者、魔法双剣舞者などがあり、挙げればきりがありません」
「そ、そうなのか……」
「最後に魔法槍術師などの槍士系統は槍王が主にあげられます。 ですが、槍騎士や、魔法槍騎士、槍舞者、魔法槍舞者など、進化の系統が剣士系の系統と酷似しています」
「も、もういいぞ、ミラト……」
「? はい」
「い、今聞いてもらったように、世の中には、多くの進化先が存在する。 だからお前らも慢心などはしないで、努力するように」
アレックス先生がそう言い切るとちょうど、チャイムが鳴った。
「これで、職業についての授業は終わる。 次は武器の訓練だ。 武術稽古室に集合、遅れんなよ?」
そういって、アレックス先生は教室から出た。
ジョブは称号やスキルが大きく関わるので、上記にないジョブもまだまだあります。