帰還
新情報、あとがきに書きます
「もう日が暗くなってきたね」
「そうっすね」
「じゃあ、皆また明日ね」
「あぁ、また明日」
「また明日っす!」
「えぇ、さようなら」
「うん、また明日」
「明日ね」
「じゃ、じゃあね」
「また明日ね」
「あ、シンラちょっといい?」
「あぁ、いいぞ?」
「じゃ、また明日ね」
「皆さんさようなら」
俺は移り鏡で王城に向かった。王城に転移するとそこにはレイソルとフォーディルがいた。今日の職務は終わっているようで、くつろいでいた。
「ん? おぉ、お帰りシンラと……どうしたミラトにリリーシャ殿」
「こんばんはお二人方」
「お邪魔するよ」
「それはいいが……どうしたのだ?」
「ちょうどいいや。 二人ともシンラと一緒に話を聞いてくれる?」
そして俺はそのままダンジョンであったシンラのことについて二人に話した。
「そして俺は前にシンラの雷を見てもしかしてと思っていたんだけど……今回の件で確信した」
「確信した……とは?」
「シンラ……ギルドカードを見せてもらえる?」
「えぇ……別に問題はないのですが」
そしてシンラがギルドカードに魔力を通すと文字が浮かび上がってきた。
名前:シンファルラ=フォン=ネイシス
パーティー:無し
ランク:SS
職業:天候魔術師
職業熟練度:5
「こ、これは?!」
「これは一体?」
「やっぱり」
「ミラトは知っていたのか?」
「まさかミラトさんが言っていたことって……」
「うん。 このことだよ」
「しかし……これはどうしたことか」
確かにこんな反応になるよね。だって自分の子供がまさか葬り去られた魔法に才能があるなんて夢にも思わないだろう。あれ、そう考えると俺の母さんの胆力すごいな。
「……シンラはどうしたいのだ?」
「選択肢としては俺に天候魔法を学ぶか、今までのように普通に暮らすか」
「私は……」
「あくまで、選択肢の提案だからね」
「私はシンラの意思を尊重するぞ」
「私は……天候魔術師になろうと思います!」
「本当にいいのだな?」
「はい!」
「じゃあ今度、俺が教えるね」
「よろしくお願いします!」
そのあとは他愛のない雑談を数刻ほどし、夕ご飯をご馳走になってから鏡の部屋に帰った。
さて、俺も天候魔法について学んでおくとするかな。ほとんどがメシアさんだよりだけどな。
「メシアさん……本当に何者なんだよ……」
「どうしました?」
「ん? 何でもないよ。 さて、もう寝ようか」
「はい」
俺達は眠りにつき、次の日を迎えた。
ギルドカードのジョブは
レアジョブ、失われた職業、別名ロストジョブなどの適性者は自動的にジョブの欄に表示される
ランクは普通、レアジョブは最大でSまでだが、ロストジョブはSS、伝承職業はSSSレジェンドジョブはEXに自動的になる。