ギルド登録
更新遅れてすみません!
「さて、着いたよ皆」
「ミラト、ここって……」
「そう、手っ取り早く強くなるには実践が一番! ってことで冒険者ギルドに登録しよう!」
「な、なぜギルドなのだ?」
「そりゃ、お小遣い稼ぎもできるし、何より実戦経験の濃さが授業とは段違いだからね」
「そ、そうか……」
「ぼ、僕もいい案だと思うよ」
「シオル君までっすか?!」
「ぼ、僕もギルドに登録してあるし」
「へぇ~、そうなのね」
「う、うん。 実際、魔法を的に撃つより何倍も効果はあると思う」
「シオル君は今階級はいくつなんすか?」
「ぼ、僕は階級Cだよ」
「階級Cって、冒険者が一番最初にぶつかる壁じゃないか」
「そうなのか?」
「そう、初心者から中級者に上がる区切りだから、そこで上に上がれない人も多いんだ。 ちなみに二つ目の壁は階級Aに上がるときで、三つ目の壁は階級Sに上がるときだね」
「じゃあ、ミラトは相当すごかったんすね」
「俺の場合は緊急クエストとかが多かったし」
「緊急クエストって何をしたんすか?」
「う~ん、魔物のスタンピートを止めたり、前は飛竜の群れと対峙したこともあったな」
「な、なかなかえぐいっすね……」
「まぁ、とりあえず登録しようか」
俺達はいったん会話をやめ、ギルドの中に入っていた。
「ここがギルドか!」
「なんか興奮するっす!」
中に入ると、シンラやレオがそんなことを言っていた。シンラはともかく、レオは一度くらい来たことないのかな?
「登録はあっちの受付でするみたいだよ」
「お、早速行っす!」
「あ、待て!」
レオを先頭にみんなは受付に向かっていった。
「お、追いかけようか、リリー」
「そうですね」
皆より少し遅れて俺とリリーは登録用受付に向かった。
「こちら、登録用受付口です。 冒険者ギルドに登録なされますか?」
「頼む」
皆を代表して、シンラが会話を行っているようだ。
「いくら業務とはいえ、王族と会話するなんてあの受付も大変だなぁ……」
受付をしている二十代後半ぐらいのヒューマンの男性は、ぱっと見ではいつもと変わらないように見えるが、よく見てみるとすごい汗かいてる。上半身しか見えないが、きっと足は震えてるだろう。俺なら震えてる。
「と、ところで皆さんは王立魔導学園、もしくは王立騎士養成学院の生徒、もしくは卒業生ですか?」
「王立魔導学園の生徒だが、何か問題でもあるのか?」
「い、いえ! そうではなく、先ほど挙げた二校は入試が冒険者ギルドの階級E相当に値するので、階級Fを飛ばすことができるんです」
「なるほど、説明感謝する」
そして十数分後に、Sクラス皆の登録が終わった。
補足
ギルドには
登録・再登録用受付
クエスト受注口
クエスト依頼口
の三つの窓口が存在します