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炎狼の牙

今回Twitterのフォロワーさんが出ます。

 結晶龍(クリスタルドラゴン)を倒した俺はその体を鏡の世界(ミラーワールド)の中へとしまうと周りを見渡した。


「ここにあるアダマンタイトだけで一財産になりそうだからな~」


 小さな一軒家程度なら埋まってもおかしくない量が積みあがっている。


「使うかどうかわかんないけど一応持って帰るか~」


 俺はアダマンタイトを鏡の世界(ミラーワールド)の中にしまうと外に向かって歩き出そうとしたがふと思い出した。


「【移り鏡】」


 すると目の前に頭身ほどの大きさの鏡が現れた。その鏡をくぐると俺はダンジョンの外にいた。


「よし、成功したな」


【移り鏡】は名前の通り転移の効果を持つ鏡である。一度見たことのあるところにしか転移はできないが、消費魔力は非常に少なく済むので便利である。

「さてと、まずは一番近い街に行くか。えっと……トコルの街だな。あいつらもいるけどま、何とかなるか」

 と俺は歩き出した。





 数分後、街道のそれたところから声が聞こえた。


「くそ、なんでいるんだよ!」


 やばそうな声がした。俺はその声が聞こえた方にむかって走り出した。そこではあるパーティーが数匹のオークと、その上位種のオークジェネラルと戦っていた。


「おい、あんたら、たすけはいるか?!」


 と聞くとリーダーなのか赤髪の男が答えた。


「すまねぇ! たすけてくれ!」

「了解だ」


 俺は近づいていくと一つの魔法を放った。正確には再現だが。


「【嵐刃(テンペストエッジ)】」


 すると数百を超える風の刃が俺の周りに現れた。魔力をかなり込めたので風が目視できるようになっている。


「すげぇ……」


 後ろで聞こえたが俺も驚いた。魔力込めすぎたかな。

 ザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュ! と、響き渡ると数匹いたオークは細切れになった。

 一息ついていると生き残させたオークジェネラルは一番奥にいたエルフの魔術師を狙い始めた。

 オークに気を取られていたのか、俺以外は反応が遅れていた。


「【二倍物理反射(トゥワイスバリア)】」


 ガキン!


 と金属質な音を響かせながらオークジェネラルの剣ははじかれそのまま跳ね返った斬撃をもろに食らい、真っ二つになって息絶えた。






「助かった。おれは拳闘士のリズナルドだ。階級Aのパーティー、炎狼の牙のリーダーだ」


 そういった彼は筋肉質な体をしており、細マッチョだった。赤髪に緑色の瞳に人のよさそうな雰囲気をしている。背は俺と同じくらいで、そこまで威圧感を感じない。


「ありがとう、さっきは助かった。わたしはリリアーナ」

 そういう彼女はハイエルフなんだとか。水色の髪に紺色の瞳はエルフにしては珍しい。背は158程なのに胸はファナにも引けを取らないだろう。


「ありがと!あたしはフローラ」


 明るく話しかけてきたのは猫の獣人の双剣士だった。茶色の毛はよく手入れされている。


「あたし、150はあるからね?」


 何のことか考えていると、

「せいかくには149.9だけどな」


 と、リズナルドが教えてくれた。


「もうなんで言っちゃうのよ、お兄ちゃんのばかー!」

「む、バカではない。考えが足りないだけだ」

「じゃあバカじゃん」

「な?!」


 と言い合っている。しかし兄弟にしては似てないな。種族も違うし。


「ん? あぁ、こいつは養子なんだ。ボロボロのところを俺が見つけて連れて帰って、そのまま引き取ったんだ」

「そうなのか」

「種族は違うが俺は本当の家族だと思っているよ」


 と、満面の笑みで言った。

 いいお兄ちゃんだなぁと思っていると


「初めまして、わたしはレオノーレと申します」


 と、ハープを持った男が話かけてきた。

 彼は吟遊詩人でありながら、歌魔法を使用するらしい。

 歌魔法は歌によってバフやデバフなどを与えられる広範囲支援型魔法だ。

 金髪にすらりとした体つきは恐らく女にモテるだろう。


「周りには特に敵はいないわ。あら、私はシーフのカナメルよ。よろしく」


 と偵察から帰ってきた彼女が言った。緑色の髪をしており、背は163ほどだろうか。


「俺は、ミラトだ。よろしく。ところで素材はどうする?」


 と、なるべく詳細を伝えずに倒したオークジェネラルの素材について話し始めた。


「倒したのはミラトだ。もちろんミラトのもんだ」


 と言い切った。


「助かったもんだけでも儲けもんだ、さらにそこから素材を奪おうなんておこがましいだろ?」

 と、当たり前ののよう言い切った。欲をかかない冒険者は少ない。稼ぎが減るからだ。しかし彼らは俺に譲ると、言ってきた。彼らはいい冒険者だ。死んでしまうのは惜しい。


「そうか、だが俺はあいにく手持ちがいっぱいでな、もらってくれ」

「……そうか分かった。ならありがたくいただこう。代わりと言っては何だが、困ったら俺たちを頼ってくれ。力を貸すぜ」

「その時はありがたく力を借りるとしよう」


 と、俺たちは固い握手をした。


「さて、街に向かうか」

「じゃあ、俺たちもついていっていいか?」

「もちろんいいぞ」


 おれは炎狼の牙の人たちと一緒に街へと向かって歩き始めた。


リズナルド→@Yoshinobu_Nazo様

リリアーナ→choko_11_26様

フローラ→NyanyaNiaRT様

レオノーレ→tamute000124gj様

カナメル→hakusichan1105様

(今後変わる場合がございます。)

このようにフォロワー様が出る場合があるので

Twitterの

@naroukyouka←小説垢

@kou_17_17←雑多垢

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 1話?で冒険者の階級がA〜Sになっていたので19段階もあるんだと思ったら違ったのか [一言] 移り鏡で町まで帰らないんだ そこまで横着じゃないんだね
[一言] 149.9と書くべきところが149,9となっていました,は商業で使う千単位の時の区切りなので算数又は数学の小数点と同じ扱いはダメですよ
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