校舎案内とそれぞれの魔法
更新が遅れてすみません!
「あー、今日は昨日言ったと思うが、校舎のいろいろな部屋などについて説明していくぞ。 俺の後についてこい」
そういうとアレックス先生はドアを開けて、教室から出た。俺たちもアレックス先生のあとを追うように、教室を出た。
「まずはここ、今俺たちがいる教室棟だな」
アレックス先生は廊下を歩きながら俺たちに向かって話し出した。
「さっきまでいたのが三階の一番端、一年のSクラスだ。 その一つ隣のクラスがAクラス、Aの隣がBだな。 Bは二クラスあり、C、Dクラスは四クラスある」
俺達Sクラス以外、一クラス二十五人で構成されているらしい。ちなみに二階は二年、一階は三年生のクラスになっているらしい。
「んじゃ、次行くぞー」
そのまま校舎の説明は続いた。
「ここが食堂だ。 少し早いがもうすぐ昼休憩だし、二時間後に魔導練習場に集まれ」
そういってアレックス先生はどこかに行ってしまった。言われた通り、俺たちは各々の食べたいものを頼み、席に着いた。
「にしても、広かったすね~」
「お、覚えられるかな……」
席に着くなり、レオとシオルはそんなことをつぶやいた。
「そうか? こんなものだろ?」
「もっと広いダンジョンもあるしなぁ」
俺とシンラは首をかしげた。でも冒険者になりたての頃は初級ダンジョンにすら驚いたし、無理もないことなのかもしれない。
「さすが王族に鏡魔術師のミラトは言うことが違うっすね」
「べ、別にそんなことないけどなぁ」
「あんな広い文献室なんて初めて見たっすよ!」
「確かにあの量はすごかった」
レオの言葉に同意したのはガネスだった。確かガネスは読書が趣味だったから、あの量の本に興奮したのかもしれない。
「わたくしはロフトが良いと思いましたわ。 眺めがとても良いのですもの」
「私は薬物室かな。 最新の設備ばっかですごかったね」
「俺は、訓練室かな。 冒険者のころはぶっつけ本番だったから、しっかりと武器について教えてくれるのは素直にありがたいと思う」
「それは私も思いました」
「ミラト君がダンジョンに潜ったのっていつぐらいなんすか?」
「冒険者になったのが十五で、最初の数か月は採取依頼とかしてて、ダンジョンに潜ったのは冒険者になって半年ぐらいかな?」
「十五なんてミラ、学院にいた」
「十五の時、ミナは学院に通ってた」
「貴族たちはみな学院に通っていたな」
そんな風に雑談をしながら昼休憩をしていると、二時間はあっという間に過ぎようとしていた。俺たちは言われた通り、魔導練習場に集まった。
「よし、全員いるな? 午後は入試の時に見せた魔法を使ってもらう。 今のクラスメートの実力を知るってところだな」
あれ、俺たちいなかったんですけど……どうすれば?
「今回は自己紹介の逆から行くぞ。 アリーシア」
「はい」
呼ばれたアリーシアは前に出ると、昨日はステージのあった辺りにある的に目掛けて魔法を放った。
「水よ!【水弾】」
バシュ!
圧縮された水が放たれ、的の一つを貫いた。かなりの熟練度だな。
「次、シオル」
「は、はい。 そよぐ風よ!【風刃】」
ヒュン!
風の刃が現れて、的を両断した。魔法を撃つまではそこまでだが威力的には申し分ない。
「次、シュミナ」
「はい」
貴族の魔法、楽しみだ!
次話にてほかのクラスメートの魔法は書きます!