様々な魔法
ちょっと長いです
それから俺はみんなの質問に一つずつ答えていった。途中で鏡の世界の中に何が入ってるのか聞かれたので、前に倒した乱風蝉や破水大蛇、結晶龍を出した時はクラスメートの皆は驚きすぎて腰を抜かしてたな。うん、周りに誰もいなくて本当に助かったな。
「え、えっと~みんな大丈夫?」
「ミラト……」
「どうしたシンラ?」
「お前……すさまじい人生を送ってきたんだな……」
「そうか?」
「自覚ないのか……」
「もうしまっていい?」
「あ、あぁ……」
「じゃ、しまうね」
周りの許可を得たので俺は一度出した素材をもう一度しまった。さてと、確かここで魔法を見せてほしかったんだよな。
「で、どんな魔法が見たい?」
「なら、雷魔法を……」
「炎魔法を……」
「樹魔法とか……できませんか?」
「つ、土魔法を……」
「光魔法がいいです」
「氷魔法がいいです」
「か、風魔法かな……」
「そうね……水魔法、いいかしら?」
「雷、炎、樹、土、光、氷、風、水ね。 わかった」
「行けるか? 無理ならいいんだぞ?」
「まぁ、見てなよ。 その前に……結界魔法【断絶結界】」
結界魔法の断絶結界で空間を隔離した。これで万が一があっても周りには気づかれないだろう。
「これで大丈夫だな。 じゃあ行くぞ」
まずは確か雷魔法だったな。ここは鼓舞の意味も込めてすごいの行くか。
「雷魔法【雷神の大槌】」
ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン…………
小山を超えるぐらいの大きさの雷で出来た大槌が地面に向かって落ちていった。大地が大きく抉れ、いまだに少しバチバチと電気を放っている。
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
「炎魔法【豪炎柱】」
ゴウゥゥゥゥゥゥゥ!!
白い炎で出来た柱が十数本、地面から生えてきた。周りの空気が少し揺らいでる。
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
「樹魔法【神聖なる大樹】」
バキ、バキバキバキバキ…………
地中から生えた大樹は、余裕で破水大蛇の全長を超える高さまで伸びた。そして上から針のように鋭く尖った枝や木の実などが落ちてきた。それら全てが見えなくなるほど地中に埋まった。
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
「土魔法【【砂渦】」
ズズズズズズズズズズズズ…………
土が砂レベルまで細かくなり、すべてを飲み込まんとするうずとなった。近くにあった茂みなどが流されるかのように渦の中心に向かっていき、飲み込まれる。
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
「光魔法【光収縮放射】」
バシュゥゥゥゥゥン!
上向きに放たれた光は、瞬きをした刹那の間に上空にあった雲を貫いた。不自然にそこにだけ穴が開いている。
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
「氷魔法【氷の城】」
パキ、パキパキパキパキパキ…………
氷でできた、高さ数メートルを超える城が現れた。城が放つ冷気によって城の近くの地面は凍りだしている。
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
「風魔法【神風領域】」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………
先ほどできた氷の城を囲うように竜巻が起きた。塵などを巻き上げた竜巻は黒く、中の城が見づらくなっていく。ちなみにそれなりの木を切って、風に放りこむと秒で細切れになった。
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
「水魔法【水龍滝登り】」
ズズズズズズズズズズズズズズ…………
水で出来た大きな水龍は一度地面に潜ると、真下から天に上るように現れた。回転しながら真上にのぼり、上りきると、弾け、大粒の水を降らした。ちなみにこの水で豪炎柱は消えていない。
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
「まぁ、こんなもんかなぁ」
「ミラト様お疲れ様です」
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
「あぁ、ありがとう。 リリー」
「いえ、このくらい……」
「皆、こんな感じでいいかな?」
「「「「「「「「やりすぎだよ……」」」」」」」」
「え?」
俺たちの目の前には、バチバチと鳴っている大穴に未だに燃え続ける十数本の炎柱。天を突き抜けるような大樹に激しく渦巻き続ける砂渦、穴の開いた雲に、大地を凍らす城と、それを守るように荒ぶる竜巻、さらにまだ降り終わらない水。これだけ聞くとすごいね、確かに少しやりすぎたかなぁ。
「ま、まぁ、みんなもいつかできるようになるよ!」
苦し紛れにそういうと、先ほどとは打って変わって、期待のまなざしをくらった。
これからさらに更新が落ちると思います!すみません!