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おまけ:メアとファナの旅

おまけは少し、文字数少な目で書きます

「やっと……ついた……」

「長かったわぁ~」


 太陽が真ん中に差し掛かる頃、私たち二人はネイシスの港町【ダツミの街】についた。


「キレイ……」

「ほんとにそうね~」


 私たちが足をついた床の石はとてもきれいに磨かれている。イーリスでは考えられない。


「ファナ……この後どうする?……」

「う~ん、やっぱり、王都が一番かしらぁ~」

「そう……じゃあ、行こう……」

「そうしましょぉ~」


 そして私たちは王都、【ネイシス】に向かうため、馬車の待合所まで歩いた。


「にしても……街が綺麗……」

「確かにそうねぇ~」


 周りを見渡すと、純白の壁、磨かれて美しい石によって作られた道、塵一つない美しい景観、そして活気に満ちた人たち、何から何までイーリスとは違う。これが大国……。ここを統治するネイシス王の手腕がうかがえる。


「メア~? ついたわよ~」

「あ、うん……」


 私たちは王都に向かう馬車に乗り、王都【ネイシス】を目指して馬車に乗り、着くまでの間、見たことのない景色を眺めた。


 道中、魔物に襲われることもあったが、私たちも階級Sだ。討伐推奨レベルD程度、そこまで苦労にならない。

 そして私たちは、日が傾き、空が暗くなってきたころに王都【ネイシス】についた。


「うぅ……体痛い……」

「さすがに疲れたわぁ~」


 私たちは長時間馬車に乗っていたので、体のあちこちが痛い。早くベッドで寝たい……


「ファナ……早く……宿とろう……」

「そ、そうねぇ……」


 私たちは宿を探して、歩き出し、数十分後に【実りの宿】という宿に泊まることにした。


「もう……眠い……無理……」


 私は宿で部屋を取るとすぐに部屋に向かい、倒れるようにベッドに寝転んだ。


「寝ないでねぇ~」


 ファナが私に対して、忠告をしてくれるがもう半分寝ているような私には、届かない。


「それよりも……ファナ……ここのベッド……すごいよ……」

「す、すごいって、何がぁ~?」

「すごい……ふか、ふか……」

「そ、そうなのぉ~」

「もう……起きてらんない……お休み……すぅぅ……すぅぅ……」

「ね、寝ちゃったの~?」

「すぅぅ……すぅぅ……」

「そ、そんなのすごいなら、少し寝転がってみようかしらぁ~」

「すぅぅ……すぅぅ……」

「た、確かにすごいわぁ~」

「すぅぅ……すぅぅ……」

「すぅぅ……すぅぅ……」


 そして私たちは朝まで起きなかった……らしい。

時系列としてはミラトが王都のギルドに来たあたりです。


ちなみに馬車では数時間でしたが、ミラトたちは歩きながらのんびりとしていたので王都までに時間がかかりました。

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