公表と二つ名
そろそろ十万PVが見えてきました!
次の日、俺は言われた通り、王城にやってきた。もちろん移り鏡で。この鏡何気に便利なんだよなー。
「お、来たかミラト」
「お邪魔するよー。 あ、これ、鏡の部屋の家畜からとれたチーズね」
「? 家畜がいたのか?」
「なんかいた」
「なぜ?」
「しらん」
「だよな……」
「聞きたいのはこっちもなんだよなー」
「今度、もう一度そちらに行ってもいいか?」
「あぁ、いいよ」
「それよりも、本題なんだが」
「そうだ、入学どうなった?」
「うむ。 二人とも、特別推薦枠で入れることにした」
「え、それして平気?」
「特に問題はない」
「よかった」
「それでこの後、採寸をしてもらう」
「あぁ、なるほど」
そして俺たちは別室に行き、採寸を行った。
俺の方が早く終わり、レイソルとお茶してると、突然話を振られた。
「なぁ、ミラトよ」
「どうした?」
「お前がこの国の学園に入学すると、我が国が四皇帝を取り込んだと思い込み、攻めてくる輩がいるかもしれん」
「まさか、そんなことないだろ」
「いや、実際に過去にあったのだ」
あったんかい……どこだよ、そんな阿保は……
「特にイーリスはよくその建前で攻めてきたな」
まさかの出身国でした。阿保なん?! いや、あの国の駄王ならありうる。
「そこでだ、私は世界に向けて、四皇帝の一人、【鏡帝】鏡魔術師の任命と同時に、協定を結んだことを全世界に向けて、発信しようと思う」
「うん、言いたいことは分かった。 ところで鏡帝って何?」
「む? なんだ知らないのか?」
「初耳なんだけど……なにそれ?」
「四皇帝それぞれにつけられる二つ名だ。 それをどこかの国の王がその存在を認知し、支援していこうと決めたとき、各国に報告する義務があるのだ」
「何それ……」
「まぁ、つまりお前の任命式と同時に協定を正式に結ぼうということだ」
「なるほどね……ちょっと待って、二つ名のダメージがでかすぎる……」
「うなだれても仕方あるまい」
「そ、そうだな……」
「ちなみにギルドカードにも正式に記載されるらしいぞ」
「ゴフッ!」
「街歩くたびに呼ばれるだろうな~」
「ガハッ!」
「歴史にも名を残すだろうな~」
「も、もう……辞めて……」
「すまない、あまりにも面白い反応するのでね」
「おかしい……討伐推奨レベルSを倒した時より、ダメージが……」
「すみません! 採寸が手間取ってしまって……って! ミラト様?!」
「や、リリー何でもないよ……」
「そんなはずありませんて!!」
「ちょっと心にダメージが……」
「ミラト様ー?!」
「くくく、ミラトは面白いな」
それから俺が立ち直るまで、数分の時を要した。レイソルめ、今度仕返ししてやる……
残りの三つのあだ名は何でしょうか?!よかったら予想して、コメントしてください!伏線もこの作品のどこかにあります!