先行者
最近更新が出来なくてすみません
「あれ? 強すぎたかな?」
俺の目には雷によって破壊され、いまだにバチバチを鳴っている的が見える。俺は、手に持っている雷の魔剣を無言でレイソルに手渡した。
「す、少し想定外だったが、まぁ、良しとしよう」
「悪いねレイソル」
「なに、頼んだのはこちらだ。 ミラトは気にしなくてよい」
「そういってもらえると助かるよ。 あ、これさっきの魔剣の鞘」
俺が手渡したのは真っ黒な鞘だ。何の変哲もない、普通の鞘だ。ただ雷などを遮断する素材で作ってあるが。
「確かにむき出しでは危ないな。 感謝する」
「気にすんな、お互い様だろ」
にしても剣を持つレイソルってなんかキリってしてるっていうか、なんというか、様になっている。
「これはシンラにでもあげるか。 そろそろ入学祝を用意しないといけないしな」
「なぁ、レイソル」
「どうした?」
「シンラってだれだ?」
「あぁ、言ってなかったな。 私たちの息子で、第一王子のシンファルラ=フォン=ネイシスだ」
「王子か、あったことないな」
「また今度会いに来てくれ」
「まぁ、勝手に来るよ」
「あぁ、待ってるぞ」
「じゃ、俺は帰るとするよ」
「気を付けて……って必要ないか」
「気持ちだけ受け取っておくよ」
「リリーシャ殿も気を付けて」
「ありがとうございます」
俺たちはそのまま、移り鏡でギルド前に転移した。
「俺たちがギルドの三階に上がると、既にメネリアスと、初めて会う人が二人いた。
「わるい、遅れた」
「いや、俺たちも数分前についたばかりだから気にするな」
「そういってもらえると助かる。 そして……あの二人が?」
「あぁ、俺のパーティーメンバーだ」
「初めまして、私はユファです。 職業は付与術師です」
「おれはぁ、ガナスっていうんだ。うちのリーダーがお世話になったな。 職業はタンクだ」
彼らは挨拶をしてくれた。背が150ぐらいの女性の方がユファ、2メートル近くあり、筋肉のすごい男がガナスだ。うん、見た目のまんまだな。
「初めまして、魔法双剣士で銀狼族のリリーシャと申します」
「俺は鏡魔術師のミラト=スぺクルムだ。 よろしくな」
「あなたがリーダーの言ってた……」
「メネリアスが?」
「はい。 けた外れにバカみたいな魔法使う人って」
「アハハ……」
否定はできない。心当たる節がありすぎて。
「ま、まぁ、立ち話もなんだし、飯でも食いに行かないか?」
メネリアスの提案により、俺たちは飯を食べに移動することにした。
第三章は学園ものにしようと思います。
(書きたくなったのです)