買取と加工
またやらかします
「ここに出せばいいんだよな?」
「はい、そこにお願いします」
そういわれた俺は、フォーディルさんの指定した場所に素材を置いた。
半分になったリザードマンジェネラル
解凍したリザードマンキング
破水大蛇の頭
破水大蛇の半身
蒼光石の小山(俺の腰ぐらいの量)
アダマンタイト
である。アダマンタイトはたくさんあったので、俺の膝ぐらいまでの量の小山も売ることにした。
「相変わらずすごいものを倒してくるな」
「まさか俺もこの短期間で討伐推奨レベルSを二体も倒すとは思ってなかったよ」
「では、査定士の方々は査定の方をよろしくお願いします」
そして査定が始まった。
「ところでミラトよ」
「どうした?」
「あの青い鉱石は何なのだ?」
「あぁ、あれは蒼光石だよ」
「蒼光石とは?」
「水の魔力を得た鉱石らしいよ。 あれで防具を作ると水魔法に対して、耐性を得た防具を作れるらしいよ」
「ほう……」
「ただ、あの鉱石は魔物も好むらしくて、食べた魔物は稀に水魔法に対して耐性を得るから厄介なんだよ」
「ふつうの魔物とどう見分けるのだ?」
「リザードマンジェネラルと破水大蛇の瞳を見てみてくれ」
「瞳? 蒼くなっているぞ?」
「そ。 耐性を得た魔物は瞳の色が蒼くなるんだよ」
「なるほどな」
「査定が終わったようです」
レイソルと話していたら、いつの間にか査定が終わっていた。
「査定の結果、二千八百万ルナとなります」
「そんなにする?」
「今回は破水大蛇からとれる素材の数が多いからだと予想します」
「なるほどね」
「こちら代金となります」
そして俺は王金貨二百枚と白金貨八枚を受け取った。
そして俺たちは、外にある修練場に向かい、約束通り素材の加工を行う事になった。ちなみにさっきまで出ていた素材たちは王家専用の倉庫の運ばれた。王家の倉庫には【内容量増量】と【指定物時間停止】の効果があるらしく、素材は腐らないとか。
「それで、何を作ればいいんだ?」
「うむ。 無難に片手剣でも」
「わかった。 それで、素材は?」
「そうだな。 これで頼む」
そしてもらった素材は
魔鉄
雷虎の魔石
だ。雷虎とは討伐推奨レベルA+の魔物で名の通り、雷をまとった虎である。爪振り下ろすと同時に雷をまとった攻撃は、大樹すら黒焦げにするとかなんとか。
「これでいいんだね」
「あぁ、頼む」
俺は魔鉄と雷虎の魔石を触りながら【変化の鏡】を発動した。すると、みるみると魔鉄は姿を変えていき、刃渡り五十センチほどの片手剣となった。その刀身に魔石をなじませるように混ぜた。少しづつ色があ変わっていき、ついに刀身は完全に黄色く染まり、バチバチと、微弱な電気が漏れ出している。
「試してもいいかな? レイソル」
「あ、あぁ。 そこの的に向かって試してみてくれ」
俺が魔力を流し、軽く剣をふるうとその軌道をなぞるように雷が現れ、数メートル先にあった的を破壊した。
武器紹介
雷の魔剣
刃渡りは五十センチほどの片手剣
黄色く染まっており、バチバチと本当に微弱な電気が漏れ出ている。
魔力を通すことで、電気をまとう。威力は込める魔力量に依存
ふるうことで飛ばしたり、突き出して遠距離攻撃として利用したり、刀身に纏わせて斬りつけたときの威力を上げたりとできる