表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/274

ダンジョン攻略達成

そろそろ五万PVにいきます!感謝です!

 俺の目には黄金の像になりかけている破水大蛇の死体がある。流れ出る血すらも黄金になっている。

 素材がダメになってしまうので、もう魔法は解除するか。


「その黄金の都は主が望む時のみ、この世界に現れる」


 その言葉が発せられると、まるで夢のように黄金は消えた。そして残されたのは、死体となった破水大蛇と、かみ砕かれた大牙魚だけだ。


「…………」

「…………」

「よし、素材をしまって持ち帰るか。 またレイソルにでも買い取ってもらおうかな」


 俺は死体に近づくと鏡の世界(ミラーワールド)の中にしまった。そして鏡の世界(ミラーワールド)の中で変化の鏡で半分にした。今後武器かなんか作ってみようかな?


「大牙魚は……一応とっていくか」


 何かに使えるかもしれないからね。


「…………」

「…………」

「あれ? 二人ともどうしたの? 終わったから帰ろうよ」

「あ、あのな? ミラト。 お前は何したかを分かっているのか?」

「ん? 何って破水大蛇を倒したけど?」

「その方法の話だよ!」

「もしかして……黄金魔法じゃだめだった?」

「ダメじゃねーよ?! ダメじゃねーけどなんでそんなしれっと葬り去られた魔法(ロストマジック)を使うんだよ?!」

「だって、動きを止めて、大技を打ち込むしかないって言ったから、一番適切な魔法を使っただけだよ?」

「ふつうは葬り去られた魔法(ロストマジック)は使わないからな?!」

「え? 逆にどうするつもりだったの?」

「そりゃ……雷魔法を水に撃って痺れさすとか?」

「そうか……なら天候魔法の方がよかったのか」

「いや、天候魔法も葬り去られた魔法(ロストマジック)だからな?!」

「えぇ~」

「まぁまぁ、メネリアスさんも落ち着いてください」

「落ち着けるかよ……」

「なんでそんな興奮しているかわからないけど、帰ろうか」

「お前のせいだけどな……」

「そ、それよりミラト様。 蒼光石を採取しなくていいんですか?」

「そうだ! とりあえずこの地底湖の底にあるやつでも採取しに行くか」

「水でも枯らすのか?」

「そんなことするわけないだろ? こうするんだよ」


 俺は魔力を集めると空間魔法【空間収納】に水を()()しまった。


「これで水はなくなったから、おりて採取しに行こう」

「お供します」

「こいつは何でもスケールがでかいのな……」


 と、言いながらも先に降りていた俺たちを、追いかけるようにメネリアスはおりてきた。









「よし、とりあえずこのぐらいあればいいかな」


 頬を伝う汗をぬぐった俺の近くには、まるで水の魔力を凝縮したような、上の階とは比べられないほど純度が高い蒼光石が俺の背丈ほど集まっていた。


「このぐらいあればきっとたりますね」

「リリーが一緒に採取してくれたから早く終わったよ」

「俺もそれなりに採取できたな」


 メネリアスは持参していた魔法道具(マジックアイテム)収納袋(アイテムボックス)の許容量ほぼ満タンになるぐらいまで採取していた。


「よし、じゃあ浮遊魔法をかけるぞ」

「はい」

「あぁ、わかった」


 二人の返事を聞いた後、俺は俺を含めて三人に浮遊魔法をかけた。浮遊魔法にて、地底湖から出た俺は、空間収納の中から水を元に戻した。ぽっかりと空いた穴は再び、美しい水に満たされた。


「じゃあ、脱出するために魔法を使うぞ」


 俺はそのあと、移り鏡を使い、二人を連れて、水没の湖から脱出した。

天候魔法

名の通り、天気を操る魔法である。

時には晴れや雨を降らし、豊作にしたり、落雷などを再現して広範囲に攻撃したりする魔法


空間魔法

時空魔法の下位互換。しかしそれでも使い手は少ない。

今回出てきた空間収納は鏡の世界ミラーワールドに比べて汎用性が低く一時的に何かを収納するときに使用されることが多い。


魔法道具マジックアイテム

魔法を込められた道具で魔力を込めることで発動するタイプと魔石によって魔石の魔力がなくなるまで稼働するタイプ、永続的に発動するタイプがある。

永続的に発動するタイプが一番高価となる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ