手紙の内容と交渉
Twitterにて現在フォロワー200人記念をしています。
よかったら是非参加してください。
Twitter小説垢→@naroukyouka
俺は元の場所に戻るように促すと早速本題に入ることにした。
「早速本題だがこれを見てほしい」
というと俺は【鏡の世界】の中から一枚の封書を取り出した。
その封書にはネイシス王国の国旗をかたどったハンコが押されていた。
「わかりました。 拝読いたします」
と、王自ら俺から封書をとり、その内容を確認していた。
すごいまじめな人なんだろうけど王様に敬語使われるのは何かむず痒いのでやめさせよう。とか考えていると王様は封書を読み終わったようだ。
「まさかこの国の建国者様が鏡魔術師様だったとは……それにこの封書は歴史を塗り替えるほど貴重な資料となりうるものだ。ミラト殿、こちらで厳重に保管したいのですがよろしいですか?」
「いや、それは困る。 俺ではなく今後鏡魔術師が現れたときにその者がこの国とコンタクトをとることが出来なくなってしまう。 申しわけないが返してもらえるか?」
「それは確かにそうですね。 これは失礼。 では、封をしてお渡しいたしますのでしばしお待ちください。フォーディル宰相、私の印を持ってきてくれ」
「承知しました」
これで俺はメシアさんとの約束を果たすことができた。俺は妙に誇らしい気分だった。
「あぁ、まだ話したいことが」
「なんでしょう?」
「実はネイシスに買い取ってほしい素材があるんだ。 損はさせないと思う」
「わかりました」
「今出してもいいか?」
「えぇ、問題ないですが……」
許可をもらった俺は素材を出した。出したものは……
エルダートレントの木材
エルダートレントの魔石
乱風蝉の羽六枚
乱風蝉の外骨格半身
乱風蝉の足
結晶龍の半身
である。
なぜ半身かというと全身売るつもりだったが【変化の鏡】で武器や防具として加工できるらしく、「なら半分ほどでいいか」となったからだ。魔石に関してもかなりの使い道があるので乱風蝉と結晶龍のは売らないことにした。乱風蝉の羽に関しては完全にオブジェクトとしての価値しかないからいらないけど。
「ランクAの素材に、ランクSの乱風蝉、極めつけは討伐推奨レベルEX級の結晶龍ですか……」
と、宰相は信じられないものを見るような眼で素材を見つめていた。
「悪いな。 半分ほどで。 俺もいくつか素材が欲しかったもので。 エルダートレントの素材はほぼ全部売れるから」
と伝えておく。
「いえ、それでもこれほどの価値のある素材はそうそう見かけるものではないです。 簡単な計算でも数十兆ルナはくだらないでしょう」
え、レントルの爺さんの予想をはるかに超えてるんだけど……流石大国。
「大まかでいいから買い取りをお願いしたい」
「わかりました。 すぐに取り掛からせます」
そして素材の査定が始まった。
査定士さんら、腰抜かしたりしなきゃいいんだけどな……
あれから一時間ほど経過した。
案の定査定士たちは腰を抜かしたが、嬉々として査定を始めていた。
俺はその間、鏡の部屋に王様と宰相を連れて行き、メシアさんの墓参りをした。
その時二人とも俺の母さんのは墓にも手を合わせてくれた。俺は彼らに対してとても心が優しい人達だと感じた。
その後は鏡の部屋にある家に行き、雑談をした。その時に口調についてお願いし、プライベートのときや少数面談のときはそうすると快く応じてくれた。
ちなみに趣味嗜好の相性が良く、今では互いに愛称で呼ぶようになった。
あまりの重圧に耐えれず、先に鏡の部屋にいたリリーとも楽しそうに会話をしていた。獣人のリリーを卑下にせず、彼女の故郷の村の様子を聞くと援助を約束してくれた。
「俺は今後、活動拠点をネイシスにするつもりだ。 そして俺はネイシスの国と対等な協力関係を結びたいと追っている。 どうだ、承認してくれるか? レイソル」
「もちろん願ってもない話だ。 こちらからお願いしたいぐらいだよミラト」
「じゃあ、よろしく頼むよ」
「あぁ、こちらこそ頼む。 フォーディル、戻ったら書類を頼む」
「お任せください。 王よ」
と、俺は大国ネイシスと協力関係になった。
そして俺たちは応接間に戻るととんでもない額が書いてあった。
それを宰相自ら受け取ると読み上げてくれた。
「え~査定の結果、四十五兆八千億ルナとなります。まぁ、妥当ですね」
え?そ、そんなにくれるんですか?
「むしろ足りないですね。 三兆上乗せしておきますね」
さらに増えた?!
こうして俺は王金貨四百八十八万枚、四十八兆八千億ルナを手にいれた。
一応計算しましたが王金貨の枚数違ったらごめんなさい!コメントで教えてください!
参考までに王金貨一枚で一千万です。