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花魔法

お久しぶりです。更新になります!

また、今回でキユリの解説もあります!

 驚いたな。まさかサマリが探していたアザレアという少女がキユリちゃんだったなんて。


「まずはここを元に戻しましょう」


 アザレアはそう言いながら両手を胸に当てて、そして魔法を放った。


「花魔法【瑠璃唐草(清くあれ)】」


 そうひとこと呟いた途端、アザレアの手のひらの中には一輪の小さな花が咲いた。花弁はコバルトブルー色をしており、四枚に見える花弁が特徴的だ。

 アザレラはその花を空に置くように放った。すると小さなその花はひらひらと舞いながら地に落ちた。そしてその次の瞬間、花の落ちた地点からまるで波打つかのように魔力が広がり出し、広がった魔力に触れたところから迷宮内の異質な植物たちは姿を元に戻していく。


「これは……」

「この力は花魔法と言います。 貴方が持つ鏡魔法と同じ、葬り去られた魔法(ロストマジック)の一つで、 この魔法の能力は花や植物を介して事象を引き起こす力です」

葬り去られた魔法(ロストマジック)……この街の領主にだけ受け継がれてきた魔法、か」

「その花魔法を使える人だけが、領主になれるんですね」


 そういうリリーの言葉にアザレアは補足を付け加えた。


「正確にはそうではありません。 花魔法は鍵としての役割を持っています」

「鍵?」

「はい。 領主にのみ受け継がれるとある道具です」

「道具?」


 辺りを見渡すがそんなものは見つからない。そも様子を見たアザレアはクスッと笑った後、手のひらを見せてくれた。


「こちらにあります」


 そう言って見せられた手のひらには何もなかった。


「何もない……けど?」

「ありますよ、ほら」


 そういうと、アザレアの手のひらから植物の芽がニョキっと言った様子で生えてきた。


「それは?」

「名前は分かりません。 ただ幼い頃、父様にはこう教わりました。 これは神器だと」

「なっ?!」

「とはいえ私も含め、歴代の花魔法の使い手は皆神器の開花に成功してないみたいで詳しい詳細は分かりませんけどね」


 そうアザレアはいいながら手のひらの芽をしまった。その後、数秒ほどその手のひらを見ていたが、軽くうなづくと顔を上げた。


「では、行きましょう。 私の両親の仇……サマリとの元に」


 そう言い切ると、アザレアは階段のある方に向かって歩き出した。


「待っててね、父様、母様。 必ず二人を、二人の好きだった場所まで連れて行くから」


 俺とすれ違う瞬間、アザレアはそう呟いた。

花魔法瑠璃唐草(清くあれ)

モチーフは瑠璃唐草、別名オオイヌノフグリと呼ばれる小さな青い花。花言葉は「清らか」

この花は周囲の異常を浄化する効果を持つ。


キユリ

アザレアが名乗っていた偽名。花言葉は「偽り」「不安」

この二つを表すなとして、キユリとアザレアは名乗っていました。

ちなみにアザレアの花言葉はアザレアの白い髪にちなんだ白のアザレアの花言葉は「貴方に愛されて幸せ」

桃色は「青春の喜び」を持ちます。


アザレアが髪につけていた花

一話前で髪につけていた花はオダマキという花です。いくつか種類がある花ですが、紫色の花言葉は「勝利への決意」となります。

また、こちらの個人的な決まり事にはなりますが、ミラトと関わりが深いキャラ(物)、もしくは深くなるキャラ(物)以外には紫を使用しないようにもしているので、はい、あとはご想像にお任せします。


キユリが持っていた花。

初めてアザレア、もといキユリと会った時(題名:不思議な少女)に持っていた花はダイモンジソウという花です。花言葉は「幻」であり、その花を持っている間はアザレアは幻を纏うことができます。

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