裏切り
なろうで初連載なので操作ミスしてたらすみません。
俺の職業熟練度がレベルマックスになったにもかかわらず、俺たちのパーティーは、ギスギスとした空気になっていた。
それも仕方ない。レアジョブの俺は周りの期待も高かったのに何のスキルを覚えることが出来なかったからだ。
「なあ、アナ、なんかここさっきも来たはずなんだけどほんとに合ってるのか?」
と、何度も同じようなところを来たと思い、ネロがシーフのアナに声をかけた。
「そんなこと言われてもこの階層は初めてだし、マッピングもほとんどできて無いからわかんないよ~」
「……そうか、わかった」
と、言いながら俺たちは歩いていた。しかし俺は不思議なことに職業熟練度がマックスになった時にこのダンジョンの全貌が分かるようになったのだ。
まるで靄が晴れたように隅々までわかる。そして俺を除く全員が階段に近づいていると思っているのだろうが、実際はその逆。より深部へと近づいている。
何度か、伝えようとしたものの誰も信じなかった。
「まだ出られないのかよ……」
「もう疲れたわぁ……」
「敵も手ごわくなってきましたしね~」
「あたし周りみてくるね~」
「魔力も回復が追い付かない……」
と、みな、ボロボロだ。
「なあ、みんな、頼むかr……」
「な! な! なにあれ!」
と、俺の声にかぶせるようにアナが声を上げた。
「何があったアナ!」
と言いながらネロはアナの声のする方へ走り出した。
その後をほかのメンバーは追いかけた。
そこにあったのは--
「な、なんだ、この量のアダマンタイトは……」
それは部屋のいたるところに小山のように積み重なったアダマンタイトがあった。
アダマンタイトは【オリハルコン】や【ヒヒイロカネ】と並ぶ三大希金属であり、冒険者たちの憧れの的でもある。
「これだけのアダマンタイトがあればミラトなんか用済みだな」
と、ネロはアダマンタイトを見ながら言った。
三大希金属にはそれぞれ特徴があり、【オリハルコン】は魔法を【消滅】させる。【ヒヒイロカネ】は魔法の伝達を【高める】ことができる。そして【アダマンタイト】は、魔法を【反射】する効果を持つ。俺はいわばアダマンタイトの劣化版といったところだ。
「よし! できるだけもってかえろうぜ! そしたらおれたt……」
「まって! ネロ……なんか来る」
ズシン……ズシン……ズシン……ズシン……
と大地を揺らしながら現れたのは、結晶でできた龍だった。
「グワアアァァァァァアアアアアア‼」
と、龍は雄たけびを上げた。空気が振動した。あれはやばい。
そう考えていると、急激に龍の口元に魔力が集まった。龍種共通のブレスの予備動作である。
ネロやリナ、アナなどは両手いっぱいにアダマンタイトを抱えているためブレスをよけることができない。俺は先頭に出ると、
「【魔法反射】」
を張った。それと、同時に龍の口からブレスが放たれた。
「ぐっ……! お、おも……」
時間にして数秒ほどだが、数時間分の魔力と気力を消費させられた。
「み、みんな。今のうちに……」
そう言い切る前に俺は後ろから、
--ドン
「え? ……」
押された。
星五つよろしくお願いいたします。
こんなキャラいない?
こんなジョブどう?
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アンチは回れ右!