表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

171/274

迷宮の中

お久しぶりです。更新です

 俺たちは階段を降りて行った。十数秒後には階段は途絶え、迷宮の中へと到達した。


「ここが迷宮の中なんですね」

「キュキュ!」

「ここは地下階層らしいね」


 迷宮の中は、水のない下水道のような無骨さの滲み出る空間となっていた。下水道と違う点があるとすれば、一定の間隔で灯が灯されており、常に明るい状態が保たれている。


「とりあえず十階層まではこんな感じらしいから、今日は進めるだけ進んじゃおうか」

「はい!」

「キュ!」


 俺たちは気合を入れ直して、迷宮の中を歩き歩き出した。10分ほどすると、俺たちの目の前に一匹の小鬼(ゴブリン)が現れた。


「グギャギャギャギャ!」

「じゃあ倒しちゃいますね」

「うん」

「グギャ?!」


 小鬼(ゴブリン)は一瞬で首を狩られた。すると死骸は残らずに、魔石だけ残していった。


「へぇ〜こんな感じなんだ」

「なんだか不思議な感覚ですね」

「だね」


 リリーは魔石を床から拾い上げると俺に手渡してきた。その魔石を受け取ってからさらに進み出した。










 迷宮に入ってから数時間が経過していた。俺たちは既に九階層まで到達している。


「思ったよりもスラスラと進めましたね」

「そうだね」


 このまでの階層は比較的狭く、さらに入り組んでいたりしていないため割と簡単に進むことができた。


「どうしますか? このまま進みますか?」


 俺は少し考えた後、自分の考えた答えをリリーに話した。


「いや、そろそろ戻ろうか。 今日はラービスにきたばっかりだしね」

「分かりました」


 俺は移り鏡で、一階層の地上に繋がる階段の近くに転移して行き、階段を登って地上に戻ってきた。


「お、あんたら今日はもう終わりか?」


 俺たちが地上に戻ると、迷宮に入る時に話した受付の男性に声をかけられた。


「はい。 日ラービスに来たばっかなので、少し抑えめにしようかなと」

「なるほどな」

「では失礼しますね」

「おう、お疲れ様。 ちゃんと換金して行くんだぞ」

「お気遣いありがとうございます」


 俺たちは迷宮から出た後、ギルド内にある換金所の列に並び、換金の順番を待つことにした。十数分後には俺たちの番が回ってきた。


「お疲れ様です。 換金する魔石や素材の提出をお願いします!」


 俺は換金所のテーブルの上に迷宮内で手に入れた魔石を数十個を置いた。


「こちらだけでよろしいですか?」

「ここって、迷宮で手に入る素材以外も換金ってできます?」

「可能ですよ。 さらに素材のさらに良ければ他の支部より少し高額で買い取らせて頂いてます」


 どうやら素材の持ち込みが可能らしいので、少し持っている素材も一緒に換金することにした。


「じゃあこれもお願いします」


 俺は鏡の世界(ミラーワールド)の中から、前に狩ったワイバーンの鱗と肉を魔石と同じぐらいの量を取り出して、換金してもらうことにした。


「お預かりしました。 換金が終わるまでしばらくお待ちください」


 俺たちは換金が終わるまで待機していた。そして十分もしないうちに換金が終わった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ