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検問

お久しぶりの更新です。前回の更新から日が空いてしまい申し訳ございません。最近忙しくてなかなか更新ができませんでした。

あ、あとこの前18になりました。

 俺たちはアレスさんと別れた後、元の道まで戻ってラービスに向けてまた歩き出した。そこから二日ほど歩いていると多いな城壁を連想させる石壁が現れた。


「ミラト様、あれが……」

「おそらくラービスを覆っている外壁かな? ってことはもう少しだね」

「はい! 今からワクワクしてます!」

「キュ~!」

「俺も実をいうとわくわくしてるんだよね。 じゃあ行こうか」


 俺たちはそこから数十分ほど歩いて迷宮都市ラービスに入るための大きな門の前に着いた。門の前には数人ほど並んでいたので俺たちはその列の最後尾に並んだ。俺たちが列に並んで検問の順番を待っていると、同じく検問を待っている商人らしき青年が話しかけてきた。


「お兄さん方、ラービスは初めてかい?」

「そうですが、なんでわかったんですか?」

「俺は五年前に初めてきてからここに来るのはもう両手で数えれないぐらい来ているからな。 なんとなくわかるんだよ」

「そうなんですね」

「にしてもあんたらもなかなか大変な時期に来ちまったな」

「大変な時期というと?」

「ラービスは例外的な治外法権である貴族の一族が納めていることは知っているだろ?」

「はい。 確かラビュリントゥス家でしたよね?」

「あぁ。 そんでラービスは昔から本家と二つの分家で治められてきたんだが、ラービスにおける全面的な権力を持ち領主になれるのはある特殊な魔法を発現させた者のいる家だけらしい。 そんで三年ぐらい前から当時の領主のリービル様がなくなったんだが、その領主の一人娘にその魔法が発現したんだ」

「それで?」

「そこまではいいんだけどよ。 その事実が分かった日の夜にその一人娘のいた屋敷から火の手が上がってその一族はほぼ全員がなくなり、その一人娘だけがいまだに行方不明なんだよ」

「そんで、今ラービスは残された二家が代理的に収めてるんだが本当の領主じゃないから国王からは領主権限は与えられてない状態なんだよ」


 そんな話を聞いていると、商人の青年の検問の番がやってきた。


「お、次は俺か。 話の途中で悪いな」

「いえ、ありがたいお話を聞けました」

「まぁせいぜい気をつけろよ」

「はい」


 そして商人の青年は門をくぐってラービスの中に入ってしまった。


「次の方前に」

「リリー、ミロ、行こう」

「はい!」

「キュ!」


 俺たちは検問をしている兵士たちの近くに歩み寄った。


「あなたたち、ラービスは初めてですか?」

「はい」

「分かりました。 では簡潔にラービスについてご説明させていただきます。この迷宮都市ラービスは街の中心に迷宮があり、それを覆うように街ができています。 街は三層になっており、この道から一層目となります。 一層目は冒険者区域となっており、この街を収めている本家であり現当主のリービル様の一族が責任者になります」


 ん? さっきの商人の話と違うぞ? 商人の話だとリービルって人はすでに亡くなっているらしいけど。


「そして二層目は商業区域となっており、第一分家のサマリ様が責任者となっております。 三層目は居住区域となっており、第二分家のクガバ様が責任者となっております」


 検問をしている兵士は説明をし終えると何やら紙を取り出して手渡してきた。


「こちらは今回限りの通行証になります。 ラービスに入った後、ギルドに向かってください。 そちらで通行証の発行を行っていただきます。 何かほかにご質問はありますか?」

「あの、その責任者の方にあったりすることは可能なんですか?」

「すみません。 それは私にはわかりません」

「では、現領主のリービルさんのお宅は三年ほど前に火事が起きたたと聞きましたが今どちらにいるかってご存じだったりしますか?」

「確かに三年前に火事がありましたが、そのタイミングでクガバ様のお宅に偶々集まっており無事だったとお聞きしています」


 おかしい。 商人が言っていたことと食い違っているぞ?


「ほかにありますか?」

「いえ……大丈夫です」

「では検閲はこれで完了です。 お気をつけて」


 商人が言っていることと食い違っていることは気になったが、今考えても仕方ないので俺は質問を終えた。そして俺たちは検問を終えて迷宮都市ラービスに入った。

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