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閑話:語らい

本編の前にお詫び

毎年更新しているイベント閑話ですが、今年のクリスマス分が更新できず、申し訳ございませんでした。現段階あまりキャラがおらず、派生が厳しいと判断したため今年のクリスマス閑話は無しといたしました。今後、さらにキャラが増えていく予定ですので、来年以降に期待してくださるとうれしいです。


では、本編です。

「いやぁ、もうすぐ一年が終わるなミラト」

「今年もいろいろありましたよね父上」

「うむ。 やはりミラトと一緒にいると退屈せんな」


 今なぜか、鏡の部屋でネイシスの国王と王太子が炬燵の中に入り語り合うという状況が起きている。


「なんで急にうちに来たかったのさ、レイソル」



 俺は客人用のグラスに果実酒を注ぎ、盆にのせて二人の前に置きながら話かかけた。


「というか、普通はこういう時貴族たちは集まるんじゃないの?」

「そうだが?」

「じゃあなんでいるの?!」


 俺がこたつに入り、レイソルにといかけると、何当たり前のようなこと言っているんだ? といった様子で返された。


「安心してください、ミラトさん。 まだ集まりまで時間がありますので」

「そうだぞミラト。 パーティーは夜だぞ」

「そんなこと言われても俺ここの貴族じゃないから知らないよ」

「ふむ、それもそうか」


 そういってレイソルは果実酒を豪快に飲み切った。


「レイソル様、お代わりをお注ぎしますね」

「リリーシャ殿か、感謝する」

「身に余る光栄です。 殿下もお注ぎしましょうか?」

「えぇ、お願いします」

「かしこまりました」


 レイソルが果実酒を飲み切ると、先に着替えさせておいたリリーが戻ってきており、レイソルとシンラのグラスに新たな果実酒を注いだ。


「いやはや、リリーシャ殿は相も変わらず素晴らしい女性であるな」

「こ、光栄です」

「ちょっとやめてよね。 俺のリリーのこと狙うの」

「狙ってなどおらんわ。 安心せい」

「ほんとかなぁ?」

「別に隠すことでもなかろう?」

「うーん、怪しいな。 リリーちょっとこっち来て」

「? なんですか」


 俺は立っていたリリーを横に座らせると、そのまま頭をやさしく俺の膝の上に乗せた。いわゆる膝枕ってやつだ。


「ミ、ミ、ミ、ミラト様?!」


 急にそんなことされたリリーは驚きと羞恥心で顔が真っ赤になっていた。そしてすごい勢いで尻尾がふられている。


「おぉ、見せつけてきてくれるではないか」

「仲睦まじいですね父上」

「それでミラトよ、式はいつなのだ?」

「うーん、まだ考えていないんだよね」

「そうか。 その時は必ず呼べよ」

「もちろんそのつもりだよ」

「それにしても、こんなに早く二人が婚約するとは驚いたな」

「今年一番の衝撃を受けた記憶があります」

「そんなに?」

「あぁ、今年一番の驚きだったぞ」

「驚きといえば……」


 レイソルが今年の振り返りをしだすと、それを皮切りに俺たち三人はことに起きた出来事を思い思いに語ろ出した。酒を飲んでいたこともあってか、思いのほか話は盛り上がっていった。










「む、もうそろそろ時間か」

「そうみたいですね」

「ではミラト、私たちはこれにて失礼する」

「あぁ、送ってやれなくて済まない」

「それも仕方ないことよ」


 今俺の膝の上でリリーがかわいらしい寝息を立てて眠っている。俺はそのリリーの頭をなでながら移り鏡を出した。


「ではなミラト。 よい年を迎えれることを祈っている」

「ミラトさん、失礼しますね」

「二人も、よい年を」

「あぁ、ではまたな」


 そういって二人は帰っていった。その後、俺は一人で果実酒を飲みながらリリーの頭をなで続けた。


今年も一年更新率の悪い私とその作品に付き合ってくださりありがとうございました。今年は学生としての目標と作家を始めた時点での目標をどちらも達成することができた年となりました。これも皆様の支えがあってこそです。本当に私と私の作品は読者様方に助けられて成り立っていると感じます。(笑)

来年度も変わらず少しづつ更新は続けていくつもりです。どうか気長にお待ちくださるとうれしいです。ではぜひ皆さん、よいお年をお迎えください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 明けましておめでとうございます。 リアルを大事にしてください。
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