海の中
マーレンではあまり戦闘シーンはありませんが、章の話数自体も少なめで、その後に大きな戦闘シーンの多い章を持ってくる予定なので、もう少し作者の欲望に付き合ってくださると幸いです(笑)
修正点
後述される魔法道具での会話シーンのカッコは〔〕こちらのカッコを使用していきます。把握お願いいたします
「海の中ですか?」
「うん。 だから準備してね」
「あ、はい」
俺はリリーが着替えている間に、一つの魔法道具を用意した。
「用意し終わりましたミラト様」
「じゃあリリーこれつけて」
「これは髪留めですか?」
「うん。 ちょっと普通のとは違うけどね」
俺はリリーに髪留めを渡した後に自分もリリーに渡した奴と色違いの髪留めを付けた。
「あの、これは?」
「魔法道具でさ、魔力を込めるだけで頭の中で会話ができるようになるんだ」
そういった後、俺は髪留めに魔力を込めて、頭の中でリリーに話しかけた。
〔こんな感じで話せる魔法道具だよ〕
「えっ! 頭の中でミラト様の声が?!」
俺が話しかけると、頭の中に俺の声が聞こえたリリーはすごく驚いていた。俺はいったん魔力を流すのをやめて、普通に話し出した。
「驚かせてごめんねリリー。 こんな感じで話せるからリリーもやってみて」
そういうとリリーは髪留めに魔力を込め、話しかけてきた。
〔こ、こうでしょうか?〕
〔うんうん聞こえてるよ〕
「これすごいですね?!」
「これがあれば海の中でも話せるでしょ」
「確かにそうですね」
「よしじゃあ準備も済んだし、行こうか」
「はい!」
「キュ~!」
「ミロは俺についてきてね」
「キュキュ!」
ミロを肩にせて俺たちは海に向かった。
「いやぁ、相変わらずきれいな海だなぁ」
「ほんとですね」
「キュ~」
俺たちは浜辺に荷物を置いた後、海のほうに歩いて行った。
「じゃあ行こうか」
「ちょっと怖いですね」
「確かに最初は怖いかもね」
俺はリリーの手を引きながら波打ち際まで行った。
「じゃあ行くよ」
「は、はい……」
「キュ~!」
俺たちは少しづつ海の向かって歩いていき、ついには足がつかない程度のところまで移動した。
「今から潜るからね」
「わ、分かりました」
ドプンッという大きな音と共に、俺たちは海の中に潜った。リリーは潜ってからずっと目を固くつむっていた。俺は髪留めを介して、リリーに声をかけた。
〔ほらリリー見て〕
〔は、はい〕
リリーは恐る恐るつむっていた目を開けた。
「うわぁ……」
リリーは目に映る光景を見て、思わず声に出してしまった。リリーは口から空気が漏れ出ていることには目もくれず、その光景を魅入っていた。
「ふほい、ひれい……」
〔リリー、一回上がろうか〕
俺はリリーの手を引いて、一回海面に向かっていった。
新作:VRMMOでソロトップランカーの俺、ソロを辞めて最強ギルドを作ります!~最強による最強への育成~
の方も更新しているので、もしよければぜひ!今なら話数少なめです!
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